國學院大学大学からのお知らせ 入試対策情報
現代文
2025年度入試の問題分析
A日程入学試験(2月2日実施)の現代文を分析する。試験時間は古文・漢文合わせて60分で、全学部・学科共通の必須問題1題と、学部・学科による選択問題1題である。必須問題の問題文は3,500字程度で、現代世界における強制移住という権力の有り様について考察した文章。選択問題は3,200字程度で、絵本のもたらす溶解体験について考察した文章である。2024年度に比べて問題文の分量はやや減少し、例年並みに戻っている。硬質なテーマについて書かれた評論文が出題されることが多く、2025年度の必須問題もやわらかな語り口から一見身近な物事を扱っているように思えるが、テーマは社会論であり、そうした出題傾向が続いているといえる。設問については、必須問題が12問(日本文学科・中国文学科・史学科はそのうちの8問を解く)で、選択問題の現代文は5問。解答方式は例年どおりすべてマークセンス方式である。語句の意味、空欄補充、傍線部の内容・理由、本文全体の内容を問う問題など、私立大学入試の一般的な設問構成である。ただし、2025年度も漢字の設問は出題されなかった。マークセンス方式でも漢字を出題する大学が大多数であることを考えると、特徴的な出題傾向だといえるだろう。
2026年度入試対策・学習アドバイス
硬質なテーマの評論文に慣れよう
問題文の難易度は難関私立大学の標準的なレベルだが、文章のテーマは社会論、文化論、学問論など多岐にわたる。したがって、多様な評論文に慣れておくことが大切だ。3,000〜4,000字前後の文章を10分以内に読解する練習をしておく必要がある。具体的には、段落ごとに重要ポイントを絞り込みつつ読み、本文全体の主旨と論理展開を大まかに把握する練習をしよう。重要箇所に傍線を引きながら読むことも有効だ。高校や塾の予習をする際にも文章をきちんと理解する過程を重視することが大切である。また、評論文を効率よく読むためには、評論用語の基礎的な知識をしっかり身につけておくことが不可欠だ。市販の重要語集などを利用し、正しい語句の意味を確認しながら覚えるようにしよう。1冊の重要語集を2〜3回繰り返して覚えることで、記憶を定着させることができる。
標準レベルの問題集を利用しよう
ときにかなり硬質な評論文も出題されるが、問題文の内容をきちんと理解し、その内容に基づいて設問に解答するという正攻法の勉強を行うことが、基礎的かつ有効な対策となる。そのためには、演習には、標準的難易度で解説の詳しい問題集(全ページのうち3分の1以上を解説に費やしているもの)を利用しよう。1題を約20分で解く必要のある学科を受験する場合には、効率よく本文を読み、設問を解く練習をしておく必要がある。ただし、時間内に問題を解く訓練だけでは、十分な読解力を養成することは難しい。重要なのは、一度問題を解いた後、あらためて問題文をじっくり読み直し、解答根拠を明確にして設問を解き直すことだ。そのうえで、答え合わせだけで終わらせることなく、解説を丁寧に読もう。なぜなら、そうした過程においてこそ、読解力や論理的解答力が磨かれるからである。また、文字数の多い選択肢に慣れるために、過去問も積極的に活用してほしい。3日に1題くらいのペースで、こうした勉強を続けていくことが大切である。


