私立

清泉女子大学

入試対策情報

英語

2023年度入試の問題分析

一般入試A日程の問題は、解答形式がすべてマークシート式で、大問は4題、試験時間は60分。各大問は、Iがリスニング問題で2つのセクションに分かれており、Aが会話を基にしたもの、Bがやや長めの英文を基にしたもので、音声は2回流される。IIが会話などの短い英文を素材にした空所補充問題で、文法・語法が中心に問われている。IIIは発話などの一部を埋める形式の整序英作文。IVは3つのセクションに分かれており、Aが適文補充による内容一致、Bが英問英答形式の内容一致、Cが英文中の空欄補充問題となっている。Iのリスニング問題は、A・Bともに平易な素材であり、設問も難しくない。前述のとおり、音声が2回読み上げられるので、2回目は1回目で聞き取れなかった部分を意識的に聞き取るようにすればよいだろう。IIの文法・語法問題では、基本的な知識が問われており、難問・奇問の類は一切出題されていない。IIIの整序英作文も、基本的な文法が問われている。IVのリーディング問題は、英文自体の量も多くなく、設問自体も標準的な良問である。

2024年度入試対策・学習アドバイス

リスニング対策はこつこつと

リスニングが苦手な者は、まず教科書や、参考書などで基本的な母音や子音を学習するべきである。それができれば、日々単語集で単語を学習する際に、単語の発音を自分で行い、聞き取れる単語を増やしていく。それに加え、教科書レベルの長文や会話の音声教材を用い、実際に英文を聞き取る練習をする。一例として(1)音声を聞いて内容を理解し、問題があればそれを解く、(2)ディクテーション(書き取り)を行い、読み取れない部分を明確にする、(3)スクリプトを見ながら、音声を聞く、(4)音声に合わせて自分で音読を複数回繰り返す、などが挙げられる。自分の日々の勉強のなかで、毎日継続的に取り入れられそうなものをうまく選択して、継続的に取り組めば、必ずリスニング力が向上するので、あせらずに取り組みたい。

文法・語法は基本を丁寧に

大問II・IIIで問われている文法・語法は基本的なものであるが、だからといって対策をしなくてよいということではない。学校・予備校などの授業で基本的な考え方を習得し、その後で体系的な問題集を解けるようにしよう。仕上げにランダムにセレクトされた問題演習を積んでおけば、清泉女子大学の入試対策としては万全であろう。

読解問題対策は英文解釈から

清泉女子大学のリーディング問題に対応するためには、まずは英文の構造を把握し、正確に文意を理解するための標準的な英文解釈能力を身につける必要がある。そのために教科書や英文解釈のための問題集を用い、主語や動詞、目的語を把握しながら、正確に1文ずつ、英文を読む訓練を行う。そのうえで共通テストや、外部検定試験の基本=標準レベルの長文問題の演習を行うとよいだろう。特に共通テストは適切な難易度の長文が出題されているので、有用である。そのうえで、できるだけたくさん過去問にあたっておく。このとき時間を計って問題を解き、読み取れなかった英文を正確に読む訓練をする。間違った問題があればどうして間違ったのか、そしてなぜそれが正解なのかを毎回確認していくとよい。リーディングの問題も平易な良問なので、基礎を徹底して鍛えておこう。