
※前年度情報を掲載中
英語
2022年度入試の問題分析
2022年度入試は、すべてマークシート方式、解答時間は60分、大問は5題、総設問数48問であった。大問1は中文問題、大問5は長文問題である。これらは総合問題で、レベルはやや易~標準、設問形式は空所補充、下線部の意味・指示内容、内容一致などの多岐にわたる。大問2は和訳なしの並べ替え作文で7問あり、レベルは標準である。大問3と大問4は会話文でそれぞれ6問あり、レベルは標準である。なお、2021年度まであった4択の文法問題は姿を消し、大問は6題から5題と1題減ったが、総設問数はむしろ増えており、全体の問題の分量としては、ほぼ変化はないと言ってよい。
2023年度入試対策・学習アドバイス
駒沢女子大学の入試で合格点を取るには、やや易~標準レベルの長文・並べ替え作文・会話問題を取りこぼしをせずに確実に解けるような英語力が必要であろう。そのためには日頃から基本的な語彙・文法・構文の習得に努め英語の基礎力をしっかり培ってほしい。
長文読解問題対策
60分の試験時間に対して、会話文2題と並べ替え作文を解いたうえで、2題合計で1,000語程度の長文を読み、設問に解答しなければならないということ考えると、必ずしも時間に余裕があるとは言えない。したがって、限られた時間のなかで、取りこぼしをせず、素早く正確に長文を読み設問を解くことが求められると言えよう。「素早く」と「正確に」という2つの一見矛盾した要求に応えるために必要となる勉強法が「精読」と「音読」である。1文1文を構文を正確に把握し、前後のつながりを考えながら読むのが精読である。精読を心がけることにより「正確な」読解力が身に着くが、精読をすると一般的には読むスピードは落ちる。それを補うのが音読である。音読を繰り返すことによって英語を英語のまま理解する力がつき「素早い」読みが可能となる。ただし音読をするうえで注意しなければならないことがある。音読に使う英文はしっかり精読し、構文も内容もきちんと理解しているものでなければならないという点である。初見の英文を音読するのは意味のわからないお経を音読するようなものであり効果はないと言えよう。普段から精読と音読を組み合わせて長文読解問題を演習することで「素早く」かつ「正確に」長文を読み設問を解く力を養成してほしい。
並べ替え作文問題対策
並べ替え作文は文法問題と熟語が融合したものである。この形式を苦手とする受験生は多いが、文法・熟語の知識をしっかり養成したうえで問題を繰り返し練習し、形式に対して慣れておけば十分対応できるレベルの問題ばかりである。文法の問題集などで並べ替え作文の分野をしっかり演習し、短時間で解答を導き出せるように対策をしよう。並べ替え作文は素早く解答し、余った時間を長文にまわせるようにしてほしい。
会話文対策
駒沢女子大学の入試において、大問5題のうち、2題が会話文で設問数も計12問ある。これは英語力のなかでも、特に会話力を重視していると考えるべきで、しっかりした会話文の対策が求められる。会話文問題で特に必要とされるのは口語特有の表現である。知らない口語表現は、文法的に考えても意味を推測できないものも多い。文法の問題集などを使って知らない口語表現をしっかり覚えよう。