<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

ふぇりすじょがくいん

フェリス女学院大学

フェリス女学院大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

2023年度の一般入試A日程(2日間)とB日程の現代文を分析する。A日程の現代文は両日ともに大問2題。第一問の問題文は4,000字程度、第二問は5,500字を超える分量だった。2月3日実施の試験では、第一問に現代における「批評」の必要性を指摘した文章が、第二問には言葉と身体の関わりを考察した文章が出題され、2月4日実施の試験では、第一問に「驚く」ことと「驚かない」ことについての文章が、第二問には格差と分断が進むなかで世界の複雑さに耐えうる知性が求められることを述べた文章が出題された。また、B日程でも現代文の大問2題が出題され、第一問には情報と知識について書いた4,000字程度の文章、第二問には日本の芸能について書いた3,500字程度の文章が出題された。文章の難易度は、どれも難関私立大学の標準レベル。

設問数は、大問1題につき7~9問であった。A日程、B日程ともに、第二問に独立した漢字の小問(書き取り5問)がついた。設問の多くは、傍線部の内容・理由説明、空欄補充、本文からの抜き出しなど私立大学入試の一般的なものだが、30~80字程度の論述問題が大問1題につき1問出題された。論述問題も含めて、設問の全般的な難易度も難関私立大学の標準レベルである。

2024年度入試対策・学習アドバイス

長文の読解に慣れよう

長文の問題文が出題されるため、日頃からまとまった分量の評論文を読み、筆者の主張を正しく理解する練習を積んでおくことが大切だ。読解力養成の第一歩としては、評論文に頻出する抽象的な意味の語句に関する知識を充実させておくことが有効である。入試現代文の重要語集などを利用し、効率よく知識を吸収しておきたい。そして、文章を読む際には段落ごとに重要ポイントを把握し、丁寧に論旨をたどっていく練習をしよう。教科書や問題集などの問題文を読む際に、普段から段落ごとの重要箇所に線を引きながら要点を掴む練習をしよう。また、「対比」や「因果」、「具体例とまとめ」などの論理構造を意識的に読み取れるようにしたい。問題文には、文化論や社会論が多く出題されるので、新聞やニュースの特集番組などにも関心を向けるようにしよう。

論述対策をおこたらないようにしよう

論述問題が出題されることが多い。そのため、普段から対策をおこたらないようにしよう。設問により制限字数にかなり幅があるので、30~80字くらいまでの様々な字数で解答をまとめる練習をしておこう。具体的には、記述問題を多く含んだ私立大学用の標準的問題集、あるいは国公立大学の二次試験を念頭に置いた記述・論述型の基礎的な問題集を利用するのがよいだろう。論述問題の解答を書くためには、まず設問で問われていることと、傍線部のポイントを的確に把握し、本文から解答作成のために必要な説明箇所を見つけ出す必要がある。次に、答案を書く段階で必要になるのが「要約力」である。もし可能ならば、問題文の要約練習もしておくとよいだろう。テキストや問題集の問題文を元の分量の10分の1程度でまとめる練習をしよう。全文要約の負担が大きいなら、ひとつの段落を10分の1程度の字数にまとめる練習でもよいだろう。そして、できれば信頼できる第三者に読んでもらい、内容や表現をチェックしてもらうとよい。

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