
※前年度情報を掲載中
日本史
2022年度入試の問題分析
2022年度は、A日程の文・国際交流学部、B日程ともに大問3題であった。設問の形式は、文学部は記述・選択問題、国際交流学部およびB日程はそれに加えて25~50字までの論述問題が出題された。各大問とも、問題文中の空欄に適する歴史用語を記述する問題や、下線部に関する正誤問題や語句選択問題が中心である。各学部とも【1】は古代・中世・近世の総合問題、【2】は近代(江戸幕末・明治時代が中心)の総合問題、【3】は近代・現代(大正・昭和戦前・戦後が中心)の総合問題であった。分野では、政治・外交史をはじめ、文化史や社会経済史などの各分野から出題されている。各問題の難易度は、基本的・標準的なものが中心である。
2023年度入試対策・学習アドバイス
不得意な時代や分野のないように
全時代の各分野から出題されており、各設問とも基本的・標準的事項からの出題が中心である。したがって、教科書などを用いて、原始・古代から近現代までの全時代にわたって、不得意な時代や分野のないように丁寧に学習しておくことが大切である。文化史から
の出題も見られるので、もし、「文化史分野が苦手」など、苦手分野がはっきりしている場合には、そこから学習していくことをぜひおすすめしたい。そうすれば、得点の大幅なアップが期待できるだろう。
近現代史の学習をおこたりなく
【1】は前近代の総合問題であるのに対して、【2】と【3】は近現代史から出題されているので近現代史からの出題割合が高いといえる。したがって、近代・現代史の学習が不十分だと、ほかの人と点差が開いてしまうことになりかねない。設問は教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば正答できるものとなっているので、もし近現代史の学習に不十分なところがあれば、早めに取り組んでおくこと。特に現代史は後回しになりがちなので、時間切れになってしまわないように気をつけよう。
正誤問題は消去法を用いて解く
不正確な知識では、正誤問題には対応できないので、一歩一歩、正確な知識を着実に増やすことに努めよう。教科書を精読し、理解を深める学習を積み重ねて、基礎学力の充実を図ろう。また、正誤問題では消去法を用いて解答候補の選択肢を絞っていくことが、正解率を高めることにつながる。過去問などで、消去法を使って選択肢を絞っていく練習をしておくとよいだろう。
論述対策を行おう
論述形式の問題に対して苦手意識を持つ受験生は多いが、フェリス女学院大学の論述問題で指定される字数は25~50字と、比較的短いので、それほど恐れなくてもよい。実際に解答を書く練習をしておくと、だんだん慣れてくるはずである。まず、過去問を素材にして実際に解答を作成してみることからはじめよう。もし、字数が40~50字であった場合は、書く内容を箇条書きにしたメモを作成してから書き始めるとよい。
過去問にチャレンジしておくこと
入試では、やや難度の高い問題が出題されることもあるが、まず、基本的・標準的な問題で確実に得点できるように学習しておくことが大切である。問題の難易度を実感し、設問形式に慣れておくためにも、自分の受験する学部の過去の入試問題を入手して、時間を計って解答してみることをおすすめしたい。