豊田工業大学大学からのお知らせ 入試対策情報
化学
2026年度入試の問題分析
出題形式は記述式であり、大問4題が出題、試験時間は90分で配点は150点になる。第1問は小問集合形式で、沸点の比較、β壊変、アンモニアの製法、塩化カルシウムの格子エネルギー、二酸化窒素と四酸化二窒素の気相平衡、共重合体のエステル結合に関する問題が出題された。基本的な問題が多く、確実に得点したい。第2問は、アルミニウムに関する問題。ホール・エルー法、エンタルピーの計算、氷晶石、酸化アルミニウムの結晶に関する問題が出題された。第3問は希薄溶液に関する問題。コロイドの凝析効果、二酸化炭素気体の溶解度、沸点上昇、浸透圧、塩化ナトリウムの溶解度が出題された。第4問は有機化学に関する問題。元素分析、構造決定、アルコール・エステルに関する問題が出題された。第2~4問の難易度は標準的であるが、2026年度は計算問題が増えた。計算量はそれほど多くないが、与えられた条件を正確に把握して、計算式を考える必要があり、計算問題で得点に差がついたと思われる。
2027年度入試対策・学習アドバイス
理論分野の対策
理論分野は出題全体に占める割合も高く、基本的な内容から応用的な内容まで、広い分野から出題されている。出題される問題は頻出分野からの出題が多いが、各設問に工夫がされていて、表面的な知識だけでは対応できず、思考力を必要とする問題も多い。また計算問題も各分野から多数出題されている。計算自体はそれほど複雑ではないが、問題の内容をしっかり理解していないと計算式が立てられず、解けない問題も多い。したがって理論分野は合否のポイントとなる最重要分野であるといえる。まずは教科書に出てくる重要な用語・定義・法則などを覚えること。さらにそれらの意味を正確に理解したうえで、問題演習を十分にしておくこと。応用的な問題集で、やや発展的な問題演習をしておくとよい。
無機化学の分野の対策
無機化学の分野は、気体の製法と性質。金属イオンの分離方法。無機工業化学などが重要分野である。教科書に出てくる物質の名称や化学式、性質や反応などをしっかりと覚えておくこと。さらに、覚えた知識が確実に身についているかを確認するために、問題演習もやっておくこと。また、無機化学の分野は理論分野との融合問題も出題されるので、理論分野と関連づけた学習が必要である。計算問題も含めて演習をしておくとよい。
有機化学の分野の対策
炭化水素、アルコールとその酸化生成物、エステル、芳香族化合物とその誘導体、油脂・セッケンなど、代表的な化合物の性質や反応を系統的にまとめ、反応名や構造式、化学反応式を確実に書けるようにしておくこと。そのうえで、アルコールやエステル、アミドの構造決定の問題演習をすると、覚えた知識の整理にもつながるので有効である。また高分子化合物からの出題も多く、糖類、タンパク質、合成高分子、ゴムなど、教科書に記載のある物質は、しっかり確認しておくこと。さらに、計算問題も出題されるので、アミノ酸の等電点、ビニルアルコールのアセタール化の計算など、よく出題される分野の問題演習をしておくとよい。


