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同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2024年7月時点のものです

グローバル・コミュニケーション学部
長谷部ゼミ(認知言語学)

長谷部ゼミの1枚!

授業は英語で行いますか?それとも日本語ですか?

両方使いますが、2年次のStudy Abroad(留学プログラム)で培った英語力を維持する意味でも、可能な限り英語を使うようにしています。

プレゼンテーションする機会は多いのですか?

はい。ゼミでは春・秋学期にそれぞれ各2回程度、発表をしてもらいます。発表もできるだけ英語です。その後、全員でディスカッションを行います。

言葉と心の働きの関係を探り、英語と日本語の運用能力を磨いて世界へ!

先生の専門

言語と心の働きの関係を
探究する認知言語学

「留学も含め、日々に起こる変化を楽しむマインドを培ってほしい」と先生は考えている

長谷部陽一郎先生が研究する認知言語学は、心の働きの観点から言語にアプローチする学び。言葉は人の心を反映したもので、心の働きを伝えるための媒体と捉えている。
従来の言語学においては、言語は生まれつき持っている能力であると位置づけられてきた。
「けれども、言語のシステムは複雑。コンピュータにあらかじめ必要なソフトがインストールされているように、生まれたときにはすでに頭のなかに言語のタネが宿っている…という考え方を無条件に認めるべきではない」と先生は話す。

人は生まれてから成長期を経て大人に至るまで、いろいろなことを経験し、言葉を知る。意味や繋がり、文法や語彙、用法といったものを蓄積し、心の働きと連動させながら身につけていくと捉え、その検証を進めている。

4年の学び

言語力に磨きをかけつつ
幅広いジャンルを学ぶ

英語コースの1年目は、英語の「読む・書く・聞く・話す」力をバランスよく磨くと同時に、翌年に控えるStudy Abroadの準備を始める。2年次は、5カ国15校から選んだ大学に留学。現地の学生と共にその大学の授業を受ける。「向こうでも言語学を学ぶ者もいれば、ビジネス、ジャズの歴史や心理学を学ぶ学生もいます」

3年次から始まるゼミでは、言葉の仕組みや働きについて観察や分析を行う。春学期は、言葉やコミュニケーションに関する書籍や先行研究にふれ、自分自身の興味関心に合う研究の方向を検討。秋学期にはテーマを絞って、ゼミ論文に向けて準備を始め、4年次は学びの集大成として卒業論文を執筆。論文発表は英語で行う。

身につく力

卒業論文をまとめるなかで
成長を促す

先生とゼミ生の距離が近いのも長谷部ゼミの特徴。卒業論文のテーマについて、授業時間中はもちろん、個別の相談にも乗ってもらえる。毎年のテーマは多彩。お笑いの世界におけるメタファー(比喩表現)、映画作品の多様性やジェンダー、歴代アメリカ大統領の演説についてなど、実に多岐にわたる。

卒業論文をまとめるなかで、日本語と英語の高い運用能力を身につけることができる。複数の言語の視点を得られれば、観察・分析力も鍛えられる。「変化の激しい社会に出ても、その力は役立つと思います。」

認知言語学にはデータの収集が欠かせないが、近年はコンピュータの活用も盛ん。先生は以前からそのためのツールづくりも行っている。5,000本以上ものプレゼンテーション動画がネット上で共有されている「TED Talks」などから単語を抽出し、検索しやすいように整理されたデータベース(コーパス)を構築している。これは学生の利用も可能。デジタル運用能力も自然と向上する環境を実現させている。

学生の声


アナウンサーとして言葉の力を磨いて、将来は海外支局に挑戦も!

グローバル・コミュニケーション学部
4年 I.T.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

赤ん坊の頃、ぐずっているときに英語のアニメビデオを見せると機嫌が直ったぐらいの英語好き。高校時代は、短期留学や修学旅行も含めてアメリカ、カナダ、ニュージーランド、カンボジアに渡航。高校3年で英検1級に合格しました。

この学部を選んだのは、オープンキャンパスでグローバル・コミュニケーション学部の先輩から海外での刺激的な体験をうかがったから。英語のスキルを生かして、好きな学問が探究できることに魅力を感じています。

Study Abroadはカリフォルニア大学を選びました。アメリカ人と一緒に授業を受けるのですが、私が選択したのはヒンディー語。英語に似た発音の単語がある一方、文法は日本語に近いなど、様々な発見がありました。

他にも、日本にいるだけではできないような経験も可能です。私自身は、アメリカでバンドを組んでオリジナル曲を作るという経験もしました。

卒業後は、地方局でのアナウンサー採用が決まり、自分で取材をして原稿を書く機会もあります。卒業論文では今まで学んできた言葉と心の働きの関係を基に、メディアによる違い、日本と欧米の報道機関による言葉の選び方の違いなどを扱っていきたいと考えています。

ゼミの様子

ゼミでは決められた時間内に自分の意見をまとめられる力も身につく。

指導教員 長谷部 陽一郎 教授

1992年、同志社大学文学部英文学科入学。1996年~、同志社大学大学院文学研究科博士課程(前期・後期)、2014年~、京都大学大学院人間・環境学研究科、共生人間学専攻博士後期課程。2018~2019年、テキサス大学オースティン校・言語学研究センター、客員研究員。2011~2021年、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部、准教授。2021年より現職。趣味はハードロック鑑賞。最近はゼミ生に影響を受けて、十数年ぶりにギターの練習を再開。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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