
※前年度情報を掲載中
数学II・B
2022年度入試の問題分析
大問が4題。第1・2問は数学I・A・II・B・III(数学①とする)との共通問題であり、第3・4問が数学①選択者用の問題、第5・6問が数学I・A・II・B(数学②とする)選択者用の問題である。数学I・A・II・Bのすべての分野が広く出題されている。2022年度は2020年度のような融合問題が再び出題された。各大問にはそれぞれ小問2~4問が含まれている。出題傾向については、毎年のように教科書にあるほぼすべての内容から出題されているので、出題パターンというのはあまり考えない方がよい。難易度については、入試問題としては標準レベルの問題であり、特殊なやり方を知らないと解けないような「難問」のような問題は出題されていない。一般的に教科書にある練習問題や章末問題と同じレベルの問題と考えてもらうとよい。解答形式については、第1・2・5問は空所補充、第6問は記述式になっている。
2023年度入試対策・学習アドバイス
基礎力をしっかりつけよう
出題されている問題は、基礎力がしっかりしていれば難なく解けるものが多く、まずは数学I・A・II・Bの教科書にある基本事項、定理の意味や、公式についての導入を確認しよう。教科書にある例題、練習問題、章末問題を一通り解いたうえで、苦手分野については繰り返し復習しておこう。教科書の例題レベルの問題が含まれているときもあり、このタイプの問題は必ず満点を取れるようにとにかくしっかり練習を積もう。
第1問と第2問の数学①との共通問題をどれぐらいとれるかが重要
第5問は第1・2問と同様の空所補充問題であるが、レベルが少々上がる傾向があるようだ。また第6問の記述問題のレベルは4題中で最も高く、この2題は本番では少し苦労するかもしれない。第1・2問の数学①との共通問題は、教科書の練習問題レベルの問題が多く、例年で考えると「式の計算」「場合の数と確率」「指数・対数関数」「三角関数」「ベクトル」などの問題は典型的なものが多い。しっかり演習を積んで点数を取りたいところだ。
微分・積分の問題は多めに演習しておこう
微分・積分の問題は記述式で出題されており、第1・2問に比べるとやや難しい傾向にあるので、対策は必要だろう。計算量が多い問題もあり、時間がかかることがあるので、普段から微分・積分の問題は特に多めにしっかり演習していくことが大事である。「微積分計算」「関数の増減とグラフ」「定積分と面積」の問題はかなり多く出題されているので、スラスラ解けるまで練習しよう。演習するときは、ただひたすら問題を解くだけではなく、時間を決めて時間内に正確な解答が出るように計算力を鍛えることも大事である。継続して練習していくようにしよう。
手を抜かず、多めに演習しておこう
普段から教科書の章末問題と同じレベルの問題をしっかり演習し、できるだけ多くの量をこなそう。さらに過去の入試問題を解いて、ある程度の傾向や難易度を自分で感じることも大事だろう。演習するときは計算の途中過程もしっかり書くことが大事である。また、第5・6問のレベルは、受験問題集などで練習しておいた方がよいだろう。時間内に全問を解くには普段からしっかり鍛錬しないとなかなか厳しいので、教科書の内容をよく読み、数学の演習を継続的にがんばってやろう。