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数学III・B
2022年度入試の問題分析
大問が4題。うち第1・2問は数学I・A・II・B(数学②とする)との共通問題である。数学I・A・II・B・IIIのすべての分野が広く出題されている。2022年度は2020年度のような融合問題が再び出題された。各大問にはそれぞれ小問2~4問が含まれている。出題傾向については、毎年のように教科書にあるほぼすべての内容から出題されているので、出題パターンというのはあまり考えない方がよいだろう。難易度については、入試問題としては標準レベルの問題であり、やり方を知らないと解けないような「難問」のような問題は出題されていない。一般的に教科書にある練習問題や章末問題と同じレベルの問題と考えてもらえばよい。解答形式については、第1・2問は空所補充、第3・4問は記述式になっている。
2023年度入試対策・学習アドバイス
とにかく基礎力をしっかりつけよう
まず数学I・A・II・B・IIIの教科書をじっくり読もう。教科書にある基本事項、定理の意味や、公式についての導入を確認しておくことが大事である。教科書にある練習問題と章末問題を一通り解いたうえで、基礎の漏れがないかどうかを必ず確かめておこう。そして計算問題をあまり軽視せず、ちゃんと正解が導けるかどうかもしっかり計算して確認しておこう。本番では計算ミスが命取りになる可能性が高いので、普段から細心の注意を払って演習してほしい。また、教科書の例題レベルの問題が含まれているときもあり、このタイプの問題は必ず満点を取れるようにとにかくしっかり練習を積もう。
第1問と第2問の数学②との共通問題をどれぐらいとれるかが重要
第1・2問の数学②との共通問題は、全体的に見て教科書の練習問題レベルの問題が多く、例年では「式の計算」「場合の数と確率」「指数対数関数」「三角関数」「ベクトル」などの問題は典型的なものが多い。しっかり演習を積んで点数を取りたいところだ。教科書にある練習問題は必ずできるまでやっておこう。とくに計算だけの問題は簡単なものが多く、必ず取りたい。また、整数や数列の問題は一見難しく思えるのだが、実は簡単な問題に少し手を加えて難しく見せかけている問題で、実際は難しくない問題も多い。問題を見てじっくり与えられた条件を考え、問題に含まれている意味をよく考えてほしい。
数学IIIの問題は多めに演習しておこう
数学IIIの問題はほぼ記述式で出題されており、第1・2問の問題に比べるとやや難しい傾向にあるので、対策が必要だろう。2022年度以外の過去の問題も合わせて見てみると、「複素数平面」の問題と比べると「微分・積分」の問題の方が若干難しい内容が出題されている傾向があるようだ。普段から微分・積分の問題は特に多めにしっかり演習していくことが大事である。
手を抜かず、多めに演習しておこう
2022年度の問題や例年の問題全体を見ると、時間内にすべて解くには、普段からしっかり演習をしないとなかなか厳しいかと思われる。本番前には時間を計るなどの練習が必要だろう。普段から教科書のレベルの問題をしっかり演習しよう。全分野にわたって出題されているので、苦手分野がないように、しっかり定理から確認して、計算ミスをしないように心がけて、できるだけ多く問題をこなそう。