私立

関西大学

ゼミ研究室紹介

※掲載している内容は、2020年6月時点の情報です。現在は内容が変更されている場合があります。

社会学部 社会学科 メディア専攻
水谷ゼミ(法学)

AIが飛躍的に進化する今、法や情報、メディアの在り方について考察する

ゼミの特徴

知的好奇心が満たされる先進的で刺激的な調査活動

Zoomを使用したオンラインゼミの風景

近年、AI(人工知能)は目覚ましい進化を遂げている。自動車の自動運転化、音声操作が可能なスマート家電など、AIを搭載した製品は、すでに身近な存在と言えよう。そんなAIが私たちの暮らしに及ぼす影響について、法学の観点からの問題提起に取り組んでいるのが水谷ゼミである。

「私の研究室では、AIと法についてはもちろん情報と法、特に憲法や人権といった視点からAIにアプローチしています。また今後、AIが国の在り方を左右する可能性もあり、AIと民主主義についても議論を深めていくべきだと考えています」と水谷瑛嗣郎先生は話す。

2年前にスタートしたばかりの水谷ゼミにおいて、水谷先生が例として示した卒論のテーマは「デジタル社会とジャーナリズム」「Eコマースとターゲティング広告の問題点」「海賊版サイトとネットブロッキング問題」「インターネット社会と『忘れられる権利』」など。いずれも学生にとって興味深いものばかりといえる。もちろん、これ以外にヘイトスピーチやフェイクニュース問題も扱っているが、その際にもSNSなど情報技術の発展についての視点は外せない。

「研究のための調査活動は、AIと法にまつわる新聞記事や論文、判例の読解が主体です。先進的なテーマであり、知的好奇心が満たされます。それに社会学部出身で、例えば裁判の判決文を正確に理解できる人材は、実社会では貴重な存在。就職活動においても、アピールポイントになるはずです」

水谷ゼミの研究活動は学生一人ひとりが個別に取り組むケースが多いものの、ディスカッションそのものは奨励している。決して論争を促すわけではなく、お互いの価値感を尊重しながら説得し合うことを目的にしたものだ。こうして育まれたコミュニケーション能力も、社会人になった際、様々な場面で役立つだろう。

研究の応用

社会学や法学の観点をクリエイティブの現場で発揮

AIは何を及ぼすのか。法学の観点から問題を考える

「AIは、広告の在り方も大きく変えました」とも話す水谷先生。従来のテレビCMや新聞、雑誌などの広告は、不特定多数に向けて発信されるものである。しかし、WEBサイトを閲覧している時、同じ画面に表示される広告は、個人向けに配信されたもの。これまでの閲覧や検索の履歴からAIがユーザーの興味関心を推測し、ターゲットを絞ってアプローチしているのだ。「こうした広告配信の仕組みのメリットと問題点を理解し、社会人として向き合ってみてほしい」

また広告の表現がたびたび「炎上」することがあるが、水谷ゼミで社会学や法学の観点、文系の教養を身につけておくことで、その表現がモラル違反か否かが判別できるようになるという。「意外なところからSNSでの炎上騒ぎに発展しかねない現代社会において、セーフかアウトかのジャッジができることはもちろん、『これなら大丈夫!』といったリスク回避の創意工夫ができれば、クリエイティブの現場でも重宝されるはず」と胸を張る。

水谷先生は最後に、高校生へのメッセージとして、次のように述べられた。

「本サイトをご覧の皆さんは、例外なく新型コロナウィルスの影響を受けているはずです。直接会えずビデオ通話などで我慢する日々…。しかし、顔を見ながらの会話という点では、あまり違いが無いようにも思えます。それでも情報交換が上手くいかなかったり、面と向かって会いたいという感情が生まれたりする理由は何なのか。その答えにAIと人間の違いや共存へのヒントが隠されている気がします。また学生時代には、古典やSF小説、SF映画を読んだり鑑賞したりしてほしい。そうすることで、私はミライの世界を想像するきっかけを得られました。きっと皆さんのポテンシャルも広げてくれるはずです」

指導教員 水谷 瑛嗣郎 准教授

慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所研究員、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート各員教授、帝京大学法学部を経て2019年より関西大学に着任。専攻は憲法・メディア法。趣味はドライブ。

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