<入試科目の掲載について>
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私立

とうきょうこうか

東京工科大学

東京工科大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2020年6月時点のものです

メディア学部 メディア学科
Procedural Animation/Contents Design Science研究室

CGやグラフィックデザインは理論の塊
基礎から積み重ねればセンスを養える

研究内容

CG表現の可能性を大きく拓くプロシージャルアニメーション

文・理・芸を問わずあらゆるメディアを学べる

映画やゲームなどで欠かせないCG技術。菊池研究室では、CGによる「プロシージャルアニメーション」の研究に取り組んでいる。それは、雪・雲・砂・木・衣服の動きなど、手作業で行うと膨大な時間を要するアニメーションを、アルゴリズムによって自動生成する技術であり、CG表現の可能性を大きく拓いていく技術だ。

CGの基本原理はパラパラ漫画と同じで、1秒間に30枚の静止画を連続再生する。そうすることで人間の目に残像が残るという効果を利用し、運動しているように見せている。このパラパラ漫画をコンピュータによりキーフレームアニメーションという方法で行う。例えばビルが崩れて、窓ガラスが割れて飛び散る映画のシーンでは、ビルがどのように崩れて、個々のガラスの破片が次のフレームでどちら方向に飛んで行くのかを、一つひとつキーフレームで入力していく作業となり、量が多すぎて現実的ではない。そこで、そういう細かい計算をすべてコンピュータに任せてシミュレーションをつくるという方法がキーフレームアニメーションだ。菊池司先生は学生時代から雲や雨、雷などの自然現象をCGで表現する研究をしてきた。

積乱雲のCGシミュレーション

「積乱雲の特徴は、内側からモクモクと雲が盛り上がり、外側にいくほどどんどん雲が流れ落ちていくというもの。ところが外側の雲が下に落ちていく様子を表現するのが意外と難しい。それを何とかCGで表現してみようと取り組みました」。積乱雲のリアルなモーションを実現するためにボリュームレンダリングと呼ばれる技術を使って、雲に見えるモクモクとした質感を与えていき、CGを完成させたという。

研究の応用

人間の視覚的要素を、感性評価や主観評価を取りながら研究

自然物・自然現象のCG制作に大切なことは、「表現したい自然現象を徹底的に観察すること。とことん観察して、その特徴を掴み、何を再現するとリアルな現象に見えるかを考えることが大切です。CG制作は地味な作業の連続で、コンピュータに向かって黙々と作業していく。だからこそ得られる達成感があります」と菊池先生は言う。

そして、もうひとつの研究テーマである「コンテンツデザインサイエンス」では、実写とCGの合成やセルアニメーションの研究を手がけている。制作プロセスの研究や実写とCGを合成したときに、人間がどこを見ていて、何を編集するとどう感じるのかといった人間の視覚的要素を、感性評価や主観評価を取りながら追究して、コンテンツにフィードバックしていく。

菊池研究室の学生は、4年間の学びのなかで、自分がCGで表現したい現象など、自分なりにテーマを見つけて卒業研究に取り組んでいく。「センスは、生まれながらにして持っているものではありません。勉強して身につけていくものです。CGやグラフィックデザインは、理論の塊です。グラフィック作品で美しくて格好良いものをつくろうと思ったら、それなりの理論があります。大学では、そういうものを基礎からしっかり積み上げて学んでほしいですね」

研究室紹介

総研究室数 29

コンテンツプロデューシング/ゲームイノベーション
ゲームやアニメ、映画、CGなどのコンテンツ制作技術や、新たなコンテンツ表現・プロデュース手法について研究。制作手法の高度化や革新的な表現・プロデュース手法を追究し、実際のコンテンツの制作なども試みる。
ソーシャル・デザインプロジェクト
異文化理解、世界の貧困と教育の問題、世界の公正な取引、文化の保護など、グローバルな問題への解決策の提案が活動の中心となる。また、活動を行う個人・団体の支援や市民教育などへのメディアを用いた対応も研究。
コミュニケーション・アナリシス
人は言葉以外に、視線・姿勢・身振り・表情など、様々な非言語情報を駆使して、コミュニケーションを行う。人間同士のコミュニケーションを成立させる暗黙的ルールの解明に取り組むプロジェクトを推進。
ミュージック・アナリシス&クリエイション
楽曲分析や音楽制作を中心として、音楽に関する幅広い研究・創作活動を行う。映画やアニメ、ゲームなどの映像コンテンツにおいて、音楽が担う役割や効果についても研究。新たな表現の可能性を追究する。
次世代ブロードキャスト
先端的な映像コンテンツ制作やインタラクティブ広報映像、スマホアプリで見る映像コンテンツなど、新時代の映像技術を研究。プロジェクション・マッピングや、ライブ・コンサートの映像配信も手がける。
指導教員 菊池 司 教授

拓殖大学工学部デザイン学科助手、准教授を経て、現在、東京工科大学メディア学部メディア学科教授。専門分野は、コンピュータグラフィックス、ビジュアルシミュレーション、コミュニケーションデザイン。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 東京工科大学 広報課
Tel 0120-444-903
E-mail pr@stf.teu.ac.jp

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