<入試科目の掲載について>
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同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2021年7月時点のものです

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 中国語コース
唐ゼミ(台湾・中国現代文学)

唐ゼミの1枚!

文学作品を読むだけでなく、それをヒントに考え、発表する機会も多いようですね。

意見を述べる際は大きな声でハッキリと。しかし、ソーシャルディスタンスにも気を配っています。

ゼミ生の皆さんが積極的に参加されていて、イキイキとした表情も印象的です。

自分とは違った視点や考え方を知ることが多く、新たな発見を楽しみながら学んでいます。

台湾や中国の文学作品、海外留学体験をもとに、グローバルなスキルを修得!

ゼミの特徴

小説と現地生活から、未知なる世界を知る喜び

日中交流活動を行っている団体が開催する成人式に参加。その年に成人する日本人と中国人が出席し、一生に一度のお祝いの日を、全員でチャイナドレスを着てお祝いしました

日本統治下の台湾文学には、通常の文学作品とはひと味違う楽しみ方があるという。それは「その本の作者が、なぜその言語で書いたのか」を探る喜びである。「日本の統治下にあった台湾では、台湾語と中国語、日本語の文学作品が生まれました」と話すのは、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の唐顥芸先生。自己のアイデンティティを保持するためや、日本の統治に反発するため、中国とのつながりを残したいため、あるいは使用上の利便のためなど、書き手が使用する言語を選んだ背景には多種多様な理由があり、当時の人々にとっての文学創作に対する考え方や位置付けまでもが、文脈より伺えるのだ。

唐先生のゼミは、2年次の入室後、台湾と中国の小説を読むところからスタート。ほとんどの学生が、初めて本格的に両国の文学作品に触れることになる。もちろん作品を読むだけでなく、ゼミ生どうしの意見交換などの議論を通して、異国の社会や文化への関心をさらに高めていけるのだ。しかも、両国の文学への造詣が深く、自身が台湾出身である唐先生のアドバイスは具体的でわかりやすいと評判は上々。ゼミ生はグローバル・コミュニケーション学部のカリキュラムに従って、2年次の秋から海外留学を体験。台湾は「台湾師範大学」へ、中国では「北京大学」「復旦大学」で約1年間にわたって異文化交流を体感する。

研究の応用

五感を通じて理解した学びを自分らしく生きる力へ

知見の豊富な唐先生(中央)と、知的好奇心の旺盛な学生たち

「台湾や中国での留学生活では、それぞれの言語がどのように用いられているか、どんな文化がどのように暮らしに生かされているかを体験的に学びます」と話す唐先生。キャンパスライフはもちろん休日などのオフタイムも台湾文化や中国文化を堪能でき、楽しみながら語学力も磨かれていくという。「自分の目で見て、口で話して、耳で聞く。そうして身に付けたスキルは絶対に忘れませんから」

3年次秋に帰国後は、留学経験を生かして、さらに高度で複雑な論文の読み解きに挑戦する。卒業論文執筆のための研究作業に繋げていく。卒業論文のテーマは「台湾社会における産後の養生」から「中国における日本映画の流行と背景」など研究対象は、台湾にとどまらず香港、中国、日本と幅広く、また文学だけでなく文化的にも様々なジャンルに渡る。また1年間にわたる海外生活を通して、本やネットによる情報をもとに作り上げられた渡航前のイメージと、実態の違いを痛感。帰国後の生活においても、先入観に振り回されず、本質をつかむことの大切さを理解できるという。

ゼミでは毎回2名の学生が、自分の研究内容について発表。質疑応答からブラッシュアップし、再び発表するといった繰り返しで、着実に完成度を高めていく。論文が完成する頃、学生は論理的思考力や問題解決力を修得し、実社会において自分らしく生きる力を養っているのだ。

学生の声


中国の映画や文学を楽しく研究。社会で生かせる力を養いました!

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科
中国語コース
4年 A.S.さん

*学年・インタビューは取材時のもの

1年次の基礎演習で受けた唐先生の授業が、テキストを読んで興味を持った箇所について調べるもので、私は「香港映画から見る香港アイデンティティ」を調査。映画や文学といった作品は時代背景を映し出し、当時の人々の気持ちを表すことを学びました。これを機に中国の映画や文学に興味を持ったこと、ネイティブの先生から教わりたいと思ったことが、このゼミに入室した決め手です。

ゼミでは中国文学を読み、作品が生まれた背景や作者、時代描写や表現など、あらゆる角度から検証。個人的には、小説の本当の読み方を学べたことに満足しています。

唐先生はとても優しく、相談にも親身になってくれます。ゼミの雰囲気もアットホームで、意見を発表しやすいのも魅力。他のゼミ生の発表は、自分に無い価値観と出会う貴重な機会です。将来はゼミで培った多角的な視点やコミュニケーション力を生かし、さらにいろんな出会いから成長を続けていきたいと考えています。

指導教員 唐 顥芸 准教授

近畿大学文芸学部非常勤講師、神戸学院大学人文学部非常勤講師を経験。いったん台湾へ帰国し、台湾中央研究院中国文哲研究所ポストドクター研究員として働く。再び来日して関西学院大学言語教育研究センター常勤講師となり、2015年に同志社大学に着任。主な研究は、日本統治期の台湾文学。なかでも言語の問題に関心を持つ。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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