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ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2022年7月時点のものです

文学部 英文学科
赤松ゼミ(英語教育学・応用言語学)

赤松ゼミの1枚!

文学部のゼミですが、データを集計するなどの実験もあるそうですね。

はい。そのうえで、ゼミでは2種類のアプローチを行います。ひとつは量的研究で、仮説を立て、実験や調査をして検証を行います。

では、もうひとつは?

質的研究です。たとえば、人のやる気のように数値化できないテーマについては観察やインタビューを行い、解釈します。ただ実際の研究においては双方をうまく組み合わせることが求められます。

本編に続く

英語を学ぶ際、母語である日本語がどう関係するのかを探り、
教育に生かす

ゼミのテーマ

人が言語を学ぶメカニズムとは
効果的な教え方や学習法を探求

明治8年に開校された同志社英学校以来の伝統を誇る英文学科は、文学部の第一学科として大学の歴史とともに歩みを進めてきた。英学校とは、語学を教える学校という意味ではない。西洋の文化や思想、精神を英語で教える学校のこと。その伝統的精神を受け継ぐ英文学科では、文学・言語学を柱に国内外で活躍できる人材を育成している。

赤松信彦先生の専門は、外国語学習を研究対象とする心理言語学。英語教育と関連の深い分野である。ゼミでは「人が言語を学ぶメカニズムについて研究します」と先生は話す。その一例が、日本語を母語にする人が外国語(英語)を学ぶ場合、壁となることが多い冠詞のつけ方や複数形・単数形の使い分け。日本語には存在しない、これらのシステムを克服するには、どのような教え方や学習が必要かについての考察を深める。

日本語では、お好み焼きもパンもすべて“焼く”で通せるが、英語ではgrillやroast、bakeやtoastのように、焼き方によって使い分ける。一方、日本語では、何かを身につけることを、ズボンを履く、シャツを着るというように使い分けるが、英語ではすべてにwearを用いる。「時計をはめる、香水をつけることも全部wearと言います」。ネイティブの人たちがどのような感覚でその単語を使っているのか、どうすればスムーズな理解や使用ができるかについて、認知言語学の知見なども活用しながら研究を進めている。

ゼミでの学び

コミュニケーション力とプレゼン力
双方が身につく、ゼミでの活動

日本の教科書に比べるとかなり分厚いため、
初めは驚く学生も多いゼミ用教科書。
左から、2年生用、3年生用、4年生用

2年生対象の基礎演習では、バイリンガリズム(2言語使用)に関する研究と第2言語学習について学ぶ。3年生から本格的に始まるゼミは14~15人の少人数制で、外国語習得や教授法にも学びの範囲を広げ、北米やヨーロッパの研究成果を主な対象に学びを深める。

「グループをつくってプレゼンテーションを行いますが、2年生の時は個別の相談にも応じて手厚く指導。学年が進むにつれて自立を促し、単独で課題を見つけて解決できるように導きます」。3年生の終わり頃には各自が卒論のテーマを決め、4年生からはゼミでの発表や考察を進めながら、本格的な卒論制作を行っていく。

コロナ禍においてオンライン授業が主になった際も、先生は時間が許す限り、個々の相談に対応。ゼミ生同士はもちろん、先生とのコミュニケーションも深めているため、ゼミの雰囲気は和気あいあい。意見交換も活発だ。かつては、4年生の卒論の発表会の後の打上げ会に3年生が出席。予備知識を得たり、就職に関するアドバイスをもらったりと、情報交換する機会を設けてきた。「ここ数年は中止していましたが、社会情勢が落ち着けば再開したいと思っています」

赤松ゼミ卒業生のなかには教員として活躍している人も多い。「公務員、一般企業に就職した学生も多くいますが、いずれの場合でもゼミで培ったプレゼン能力やディスカッション力が生かせていると自負しています」

学生の声


大学院での教育研究を経て、
生徒から頼られる先生になるのが目標

文学部
4年 Y.F.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

好きな日本史を学ぶなかで、同志社大学を創立した新島襄先生に興味を持ったこと、小学生の頃から英会話を学んでいたこともあり、同志社大学への進学を決めました。受験期間中、私の性格を踏まえたうえで的確なアドバイスをくださった高校の英語担当教諭のような先生になるのが将来の目標。大学院に進み、赤松先生の下で得られた学びをさらに発展させていきたいと考えています。


高校生の時に経験した留学を機に英語がさらに好きになり、
理系から転向

文学部
4年 K.M.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

高校では理系だったのですが、留学を経て好きになった英語が生かせる英文学科も選択肢のひとつだと思うようになり、入学しました。一般的なイメージとは少し異なり、同志社大学英文学科の学びはかなり広範囲。ゼミでは実験や統計を読む必要もあるので、自身の特性が生かせていると思います。今後は大学院に進学。卒業後は、教科書をつくる仕事に就くのも良いなと考えています。

指導教員 赤松 信彦 教授

大阪府出身。専門は、英語教育学、心理言語学。外国語学習を研究対象として、読解習得や語彙習得について研究している。同志社大学経済学部卒業後、興味の対象が英語教育であることに気づき、渡米。ニューヨーク州立大学(バッファロー)教育学部外国語教育学科修士課程修了。その後、トロント大学(オンタリオ教育研究所)カリキュラム学部博士課程修了。2006年より現職。趣味は料理。イタリアと中華料理が得意で、皮からつくる餃子は家族からしばしばリクエストされる。

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このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

入試問い合わせ先

  • 【担当部署】
    入学センター入学課
    【電話番号】
    075-251-3210
    【所在地】
    京都市上京区今出川通烏丸東入
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