私立

南山大学

ゼミ研究室紹介

外国語学部 フランス学科
クーロンゼミ(分野:フランス政治、憲法)

指導教員 クーロン・ダヴィッド 教授

子どもの頃から日本が大好きで、高校で日本語を学ぶ。パリ政治学院行政事務学科でフランス政治学を研究し、修了後に来日。近年はシンガポールや台湾といったアジア諸国の政治制度へと研究対象を広げている。

フランスや世界各国の社会的事案から
情報を見抜き、多様性を認める力を育成

学びの目的

グローバル社会の変革期に批判的・多角的に世界を見る


現在、SNSやインターネットによって個人が世界と簡単につながるようになり、グローバル社会も変革期を迎えている。「現代はもしかしたら、最もエキサイティングな時代かもしれません。だからこそ、いろいろな国際的な問題や各国の出来事に目を向けてほしいのです」と話すのは、クーロン・ダヴィッド先生だ。

簡単に世界各国の情報を手に入れられる現代において、私たちはつい提示された情報を鵜呑みにすることもある。「そのなかで、批判的な目で物事を見て情報の真偽を考えることが大切です」と先生は語る。ゼミでは世界各国の社会諸問題や社会現象について、「なぜこの問題が起きたのか」「現状はどうなっているか」「未来はどうなるか」といった、多角的な観点で見極めることに力を入れているという。

研究テーマ

フランスや世界各国の現状を歴史や文化を含めて検証


ゼミでは、学生が遠慮なく自由に発言
できる環境づくりを心がけているという

先生の研究テーマのひとつは、フランスの政治や憲法だ。フランスには、ユネスコやOECD(経済協力開発機構)といった国際機関の本部がある。また、フランス語は国連では英語とともに重要な言語として扱われ、国際的な文書がフランス語で書かれている場合もある。かつて、フランスをはじめとしたヨーロッパ諸国が世界のキープレイヤーとして存在してきた影響が大きいといえる。ルソーやモンテスキューなど偉大な哲学者も、フランスが輩出している。「その歴史もあって、フランス人は誇り高く、議論が大好きです」と先生。デモなども多く、最近では「黄色いベスト運動」が現政権に対する抗議などのために、中流階級の人を中心に展開された。

クーロン先生の研究は、フランスにとどまらず、アジアの国々の政治や憲法へと広がっている。アジアは、ここ30年ほどの間に激変し、ヨーロッパに匹敵する民主国家が増えている。そのひとつが韓国で、政治から独立した裁判制度があり、国民の政治への関心も高いという。

そのなかで一線を画しているのがシンガポールだと先生は説明する。観光に力を入れ経済発展が著しく良いイメージが強いが、実際には政権交代が不可能に近い状況が続いている。選挙はあるものの、与党が勝ち続ける仕組みがあり、国民の意見は反映されない。一見法の秩序がある民主国家に見えるが、実際はそうではないねじれ現象が発生している。

「このように、表面だけ見ると豊かそうだが、実際には違うということもたくさんあります。そうした本質を見抜く視点を持つことが大切だと考えています」

ゼミの展開

価値ある問題提起や意見の発信を行う力を養成

ゼミでは、自分の興味があるニュースを題材にして意見を発表し、討論を行う。また、フランス語で書かれたテキストを読んで重要なポイントをまとめるなど、アカデミックなフランス語運用能力を身につける活動も行っている。卒業論文の執筆においては、「なぜフランスでは少子化問題は起きないのか」など、フランスに関することのほか、「女性の働き方」や「同性愛者などの多様な結婚のスタイル」など、幅広いテーマを取り上げる。そうして、世界の多様な価値観に触れることができるのが大きな魅力のひとつである。

「フランス人は子どもの頃から、自分の意見を述べて議論したり、小論文にまとめたりする活動をします。ゼミでもそのような学習法を重視し、様々な事象から厳選して価値のある問題提起を行う力、自分の意見を持つ力、それを相手に伝える力を養成することを意識しています」

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