<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

じょうさい

城西大学

城西大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

化学

2023年度入試の問題分析

一般選抜A日程(2月3日)薬学部は大問6題が各小問5問で、すべてマークシート方式である。問題内容と難易度は、(1)物質の構成に関する基礎知識の小問集合。(2)化学量と酸塩基に関する知識および計算問題。すべて基本問題である。(3)単位、分子間力、極性分子に関する知識問題と、状態方程式と気体の溶解度の計算問題。すべて基本問題である。(4)濃硫酸の製法性質に関する知識および計算問題。すべて基礎レベルの問題である。(5)芳香族化合物の性質に関する基礎知識の小問集合。(6)糖類、酵素、合成高分子に関する基礎知識と計算問題。全体として、すべての設問が基本問題であった。また、計算問題の量も2022年度の12問から8問に減ったので、時間的にも楽になった。高得点者が少なくないと思われる。

一般選抜A日程(2月3日)理学部化学科は大問9題で設問総数は40問、すべてマークシート方式である。問題内容と難易度は、(1)原子の構造、放射性同位体の半減期と化学量に関する知識および計算問題。(2)イオン結晶と元素の周期律に関する知識問題。(3)酸塩基に関する基礎知識と簡単なpH計算。(4)コロイドと浸透圧が融合した計算問題。標準レベルであるが、解いた経験の有無で差がついたと思われる。(5)直列回路の電気分解に関する知識および計算の基本問題。(6)反応速度式を決定する計算問題。典型的であり、数値も計算しやすい。(7)無機物質の元素ごとの性質に関する知識問題。(8)カルボン酸に関する基礎知識と、分子式C7H14O2のエステルの構造決定。十分なヒントがあり、構造式を選ぶので、正解者は多いと思われる。(9)元素分析実験と芳香族化合物の可能な異性体を数える問題。2022年度よりも易化したが、計算問題の割合が高く(40問中13問)、スピード不足の受験生は時間切れなど遅れを取ったと思われる。

2024年度入試対策・学習アドバイス

薬学部への対策

基本的な問題が多いので、基本知識をしっかり固めることで高得点を取れる。教科書をよく読んで知識を増やし、2021年度の染料のような分野も手薄にしないことである。また、2023年度は減少したが例年は計算問題の割合が高いので、問題を見たら反射的に手が動くように、計算問題の練習をしておこう。また、過去問に取り組むことで時間配分の練習も十分にしておこう。

理学部化学科の対策

近年は基本問題が中心なので、基本知識を固めて典型的な計算問題の解法をマスターすれば、高得点できる。2023年度の大問(4)は標準レベルだが、仮にこの問題を解けずに飛ばしても、ほかでしっかり得点すれば合格点になる。ただし、基本的・典型的ではあるが、試験時間に対して計算問題の量が多いので、問題を見たら反射的に手が動いて立式できるように、練習をしておこう。また、誤っている記述を選べという選択問題が多いが、物質の構造から高分子まで幅広く出題されるので、教科書をよく読んで、手薄な分野をつくらないようにすることが大事である。有機分野では、構造決定も出題されるが、合成や反応の知識の方がよく出題される。60分で40問前後と設問数が多いので、過去問に取り組むことで時間配分の練習も十分にしておこう。過去問を解いて、その周辺分野について教科書を読むことで、ただ読むよりも知識が定着しやすくなる。

PAGE TOP