<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

とうようがくえん

東洋学園大学

東洋学園大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

1期A・B日程とも大問5題で構成される。どちらの日程も1題が読解問題、残りの4題が漢字をはじめとした語彙(ごい)に関する問題である。読解問題は評論が中心となる。2023年度のA日程では、点字を障害者支援にとどまらない「ユニバーサル=普遍的」な文化として論じた文章、B日程では、対話という行為の方法、意味合い、目的を説いた文章が出題された。字数はそれぞれ約3,800字と約5,800字だった。設問は、接続詞補充、空欄補充、傍線部読解、本文全体の要旨に関わる正誤選択など、オーソドックスな形式である。語彙(ごい)問題は、漢字の読み、同音異義語、四字熟語、意味理解など多岐にわたる知識が問われる。解答時間は50分。解答は抜き出し問題と漢字の読み取りを除いてマークシート方式。難易度は標準程度である。高得点を得るためには読解力と知識の両方が必要となるため、周到な準備をして臨みたい。

2024年度入試対策・学習アドバイス

知識の習得

漢字の読み取り問題では、「建立」「疾病」など、意識的に読み方を学んでいなければ解けない問題が出される。漢字の学習をする際、読みは軽視されがちだが、イレギュラーな、あるいは珍しい読み方をする語句はしっかりとチェックして覚えるようにしよう。同音異義語と四字熟語の問題は解答方式こそマークシート方式だが、実際に書くことができるくらい知識が身についていれば、当然正答率は高くなる。入試用の漢字問題集などで学習する際、漢字の読み方と意味を意識しながらひとつずつノートに書き写すという作業を続けてほしい。実際に手を動かすという作業が記憶の定着に役立つ。

読解問題への取り組み

読解問題を解く際、そのときどきの自分の感覚や一般的な常識を頼りにして答えを決めてしまう受験生が見受けられる。しかし、このような解き方では正解にたどりつくことができない。設問に対する答えは、必ず本文のなかにある。本文に書かれていないこと、本文から読み取れない内容を含んだ選択肢は、たとえ一般常識として正しくても選んではならない。正解を得るためには、設問と傍線部をよく検討し、それに基づいて本文中から答えの根拠となる内容を見つけ、それと合致する選択肢を選ぶという作業が必要となる。過去問や問題集を使った演習をする際には、問題を解いて得点を確認するだけで終わらないようにしよう。解説を読んで自分の理解が不十分だった点を確認してから本文を読み直すという作業はぜひ実践してもらいたい。また、選択肢については正解とその根拠だけではなく、正解以外の選択肢がどの点で不適切なのかも確かめておこう。大量の問題をこなす必要はない。それよりも、一つひとつの問題をしっかりと復習し、その問題文について何を問われても説明できるほど完全に理解することをめざそう。

テーマについての学習

入試問題でよく出題されるテーマについて、大まかにでも知っておくとよい。時間があれば出題された文章の出典となった本を読んでみよう。また、現代文の用語集には頻出テーマについての解説がついているものもあるので、何度も熟読して頭に入れておくだけでも効果がある。専門的な知識は必要ないが、学術的な議論に慣れておけば問題を解くうえで大いに役立つ。

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