<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

あおやまがくいん

青山学院大学

青山学院大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

総合問題(法学部)

2023年度入試の問題分析

難関私立大学の標準的な難易度

法学部A方式の大問数は3題。全体的には、事前に各科目の基礎的な知識を蓄え、それを応用できる力や、資料文や統計資料を読み解く力を養成しておけば、容易に正答に至ることができる標準的な難易度の出題。ただし、大問IIの問題文は、受験生には親しみの薄い政治思想史がテーマであるため、難しいと感じた受験生もいただろう。

大問Iについて

小問は12問。読みがなや語彙(ごい)力を問う問題や論理的な文章理解・構成力を問う「国語」の問題、「公民」の「政治」の知識を問う問題、問題文読解問題などが10問と、問題文を読解して100字程度の論述を構成する問題が2問あった。問1や問3はやや「日本史」「世界史」的な問題で、難しいと感じた受験生もいただろう。論述問題2問も難しく感じるかもしれないが、問題文中から的確な箇所を抜き出してまとめればよい。

大問IIについて

小問は12問。空所補充や整序など、論理的な文章理解・構成力を問う問題が4問、問題文の読解力を問う問題が3問、「共通テスト」型の統計資料読解問題が2問、「公民」の知識を問う問題が1問、問題文を読解して100字程度の論述を構成する問題が2問の構成。問題文の読解力を問う問題を正答するには、「公民」の知識のみならず、「国語」力も必要。統計資料を読解する問題は、丁寧に取り組めば正答可能。論述問題は、問題文中に論述の論拠を見つけやすい出題である。

大問IIIについて

小問は12問。すべての小問が「公民」からの出題。「経済」分野からの出題が10問、「政治」分野からの出題が2問の構成。問題文がほかの大問と比べると短く、論述問題の出題もなかった。加えて、小問は難関私立大学の「政治・経済」で出題されるような標準的な問題であるから、この大問で確実に得点を伸ばしておきたい。ただし、問2は、やや「世界史」的な問題であり、難しいと感じた受験生もいただろう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

「公民」「国語」の学力が不可欠

大問I~IIIを通して、法学部の学生となるにふさわしい学力を総合的に問うている。高得点を取るには、問題文を読み解く「国語」的な語彙(ごい)力・読解力や「公民」の基礎知識のみならず、論述力や文章構成力も必要不可欠。

各段階の学習目的を明確にしよう

漫然と問題演習を重ねても実戦的な効果は上がらない。総合問題を勝ち抜くには、明確な目標のある問題演習が必要である。学習の導入段階では、「国語」や「公民」の基礎レベルの問題集を用いて、語彙(ごい)力や基礎知識の増強に努めよう。週に各教科2題程度の大問を解くとよい。次の実戦力養成段階では、標準~応用レベルの大問を、週に「国語」「公民」それぞれ1~2題をじっくり解くペースで学習を進めよう。語彙(ごい)や知識の確認・拡充はもちろんだが、論述問題や統計資料の読解を含む、解答解説の詳しい問題集を利用して、正答に至る道筋を理解する学習を心がけ、問題文や統計資料を読み解く力や、論理的な文章を構成する力を養成していきたい。論述問題は大学入試としては平易であるが、設問の要求に即して過不足なく答案を作成し、その妥当性を自ら判断するのは容易ではない。可能な限り、先生に添削してもらおう。

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