<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おおつまじょし

大妻女子大学

大妻女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

生物

2023年度入試の問題分析

出題形式は、すべてマークシート式である。2022年度と同様に2023年度は7題出題された。設問は2022年度の31問から2023年度に30問と減少したが、小問は2022年度の82問から2023年度に84問と増加したため、2022年度と比べて相対的にほとんど差がなかった。問題は、適語補充の問題や知識問題が中心であり、2021年度以降は表やグラフのデータを用いた思考能力を要する実験・考察型の問題が増加しており、さらに計算問題も出題されているが、2023年度の問題はこの傾向が大幅に減り、計算問題が1問のみであった。出題内容は、「生物基礎」から①細胞(構造・機能と細胞内共生)、②代謝(同化と異化および酵素のはたらき)、③体液(血液凝固と血球成分およびヒトの循環系)、④生態系(食物連鎖および炭素と窒素の循環)。「生物」から⑤遺伝子(セントラルドグマとスプライシング)、⑥呼吸(経路と呼吸商)、⑦植物の環境応答(種子発芽とオーキシンのはたらき)の出題となった。①~⑦のなかで、計算は⑥の呼吸商のみ。残りはほとんど知識のみの出題からなり、③のヒトの循環系と④の食物連鎖が図解を、⑦のオーキシンのはたらきは実験内容を考察する問題であった。特に③④⑥で合否の得点差がつくと思われる。

2024年度入試対策・学習アドバイス

教科書の基本事項を覚える

「生物」の分野は、「生物基礎」の分野に比べて教科書の章立ても多いので、高校での授業進度が遅いと感じたら、早めの対策をした方がよいだろう。そのためには教科書を中心に基本事項を体系的に理解して覚えることが重要となる。学習するときは教科書の本文だけを理解するのではなく、図表やグラフも理解することが大事である。全体的に教科書の知識分野が多く出題されるため、学習時間が経過すると覚えたことを忘れてしまうので、書き込み式のサブノート的な問題集を使うとよいと思われる。

マークシート式の問題集を利用する

サブノート的な書き込み式の問題集と並行してマークシート式問題集を使って学習するとよいだろう。標準的な私立大学系のマークシート式の出題形式では、共通テストのマークシート式の出題形式とは異なっており、知識問題の出題が中心となっている。そのためには、教科書傍用問題集の例題や基本的な記号選択問題をしっかりやっておく必要があり、教科書と同じ出版社の問題集を使うとよいだろう。入試問題は難問もあるが、例題や基本問題をやらないと得点源にならないため、おろそかにしないようにしよう。その際には、各分野の単元ごとに、例題や基本問題のみを先に終わらせ確実に理解してから、次に応用問題のみを単元ごとに終わらせる。同様に最後は実戦問題のみを単元ごとに行ってレベルアップを図れば、少し難しい考察問題や計算問題が解けるようになるだろう。

計算問題に注意

2023年度は計算問題が少なかったが、ミクロメーターの測定、体細胞分裂の周期、DNAやPCR法、酸素解離曲線、光-光合成曲線、腎臓の濃縮率や原尿量および再吸収量、神経の伝導速度および時間、生態系の標識再捕法や物質収支、集団遺伝や分子系統樹などに注意しよう。計算に関する分野は、現役生・高卒生問わず苦手意識があり得点差がつきやすいため、確実に得点できるよう重要問題や頻出問題を何回も繰り返し演習して完璧な解答ができるように努力してほしい。

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