<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おおつまじょし

大妻女子大学

大妻女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

一般選抜A方式I期では、2つの日程どちらも「国語」3~4題のうち現代文が2題を占める。2022年度は小説も出されたが、2023年度の問題文はすべて評論だった。内容は人権、経済的人間観、ノスタルジア、統計と客観性など様々なテーマが扱われたもので、いずれも約1,500~2,500字の比較的短い文章だった。大問1題ごとの設問数は8個に統一されている。設問は選択型として空欄補充、傍線部の意味説明、指示語の指示内容の読み取り、語句の意味、脱文挿入、本文趣旨判定が出題された。また、記述型として、漢字の書き取りと読み取り、本文からの抜き出し、指定字数(それぞれ10字、15字、25字)以内での空欄補充型説明があった。2022年度は日程によって文法知識を問う問題や、傍線部に関して40字以内で説明する問題も出されたが、2023年度は見られなかった。また、文学史も出題されなかった。全体的な難易度は標準的である。

2024度入試対策・学習アドバイス

正確な知識を身につける

漢字は読み取り、書き取りとも選択肢ではなく記述式なので、正確に覚える必要がある。できるだけ早くから準備を進めるようにしたい。大学入試用の漢字問題集を用意し、本番までに何度も繰り返そう。その際、頭のなかで反すうするのではなく自分の手で書くという作業をおこたらないこと。語句は意味を機械的に覚えるのではなく、どのような文脈で用いられるのか理解しておく必要がある。現代文の用語集などを用いて語彙(ごい)力を高めるのは重要だが、必ず例文も確認しておこう。また、知らない語や意味を正確に理解していない語は国語辞典で調べる。文脈で何となく判断して終わりにせず、正確な知識を身につけることを心がけよう。

テーマについて学習する

評論を中心とした出題は今後も続くと考えておいたほうがよい。テーマは普遍的なもの(2023年度では人権を扱った文章)から受験生にとって比較的なじみのないもの(ノスタルジアを主題とした文章)まで、多岐にわたる。できる限り文化や社会に関連する書籍に触れ、多くの分野に親しむのが理想だが、頻出のテーマや概念を用語集で確認し、繰り返し読んで頭に入れておくだけでも大きな効果がある。

読解力・記述力を高める

問題文は比較的短いものが多いので、早く解くことはあまり意識しなくてよい。時間をかけて正確に解答することの方が重要だ。問題集を用いる場合、標準レベルで選択肢問題と短めの記述問題両方を含むものを選ぶとよい。ただ問題を解くだけでなく、問題文を段落ごと、あるいは意味上のまとまりごとに整理するという作業をしてみよう。この作業を繰り返すことで、論旨を正確につかむ能力が養われるはずだ。選択肢問題は解答の決め手がなかなか見つからない場合でも、決してフィーリングに頼らず、自分なりの根拠を探すようにしよう。答え合わせをするとき、解答の正誤だけでなく正しい根拠で選ぶことができているかチェックすることを忘れてはならない。記述問題への対策として、解答を検討することは欠かせない。解説や解答例を参考にしながら、自分の作成した解答が傍線部付近の丸写しになっていないか、内容に重複はないか、問題の要求に応じた記述になっているかを確認するようにしよう。

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