<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おうびりん

桜美林大学

桜美林大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

世界史

2023年度入試の問題分析

2023年度世界史B2月1日の問題を分析する。大問数は2022年度同様10題であった。小問数は例年50問となっており2023年度も同様であった。試験時間は60分で十分な見直しをするにはやや厳しいといえるだろう。例年、出題形式はすべてマーク式で、正誤判定問題を中心に空欄補充問題や一問一答問題で構成されている点は、例年とほぼ変わらない。正誤判定問題は複数の文章から正文もしくは誤文をひとつ選ぶ一般的なものだけでなく、2つの文の正誤の組み合わせを選ぶものも出題されている。また例年、写真や地図を用いた問題が数問出題されている。2023年度はファン=ダイクの絵画のほかに、二次大戦後の国ごとの化石燃料起源のCO2排出量の推移を示すグラフが出題された。地図問題は3問出題され、その他に整序問題も出題されており、出題形式は多様である。

出題される時代は古代・中世~近現代史まで幅広く、先史時代からの出題も見られる。

2023年度は先史時代に関する出題はなかったが、古代インド世界からソ連解体まで問われた。出題される地域はヨーロッパ・アジアを中心にこちらも幅広い。分野としては政治史が中心だが、例年文化史の出題比率が高めなので注意したい。難易度は基本~標準的な知識で対応できるものが大半を占めている。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基本~標準事項の理解

前述のように、正誤判定問題の一部で細かい知識が必要なものも見られるが、それ以外は基本~標準的な知識で対応できる問題であることから、桜美林大学の対策には教科書を中心とした学習が有効である。ただし、写真や地図を用いた問題が比較的多いため、本文だけでなく写真や地図にもしっかり目を通しておきたい。また、事項の順を問う整序問題が出題されることから、年号や歴史の流れを意識して学習することが大切である。

正誤判定問題の対策

桜美林大学の世界史の問題は、正誤判定問題が中心となっている。こういった問題に対処するためには、用語のやや細かい内容を知ることが必要である。そのためには用語集を活用し、少しでも曖昧な用語があったらすぐに調べる習慣をつけておきたい。また、普段から正誤判定問題を解く際には、誤っている箇所を正しく直し、誤文とした判断理由を明確にしておくとよい。ただ単に解くだけでなく、そして解説を読んでそれが正しいかどうかも確認してみよう。正誤判定問題対策としてこのやり方は有効なので、ぜひ実践していただきたい。

写真・地図問題の対策

桜美林大学では、例年写真や地図を用いた問題が出される。そのため、教科書や資料集を活用し、掲載されている写真・地図をしっかり見る習慣をつけておきたい。2023年度はファン=ダイクの『狩場のチャールズ1世』が出題された。絵画のほかに建築物にも注意したい。

過去問研究の必要性

どの大学を受験するにしてもいえることであるが、過去問を早めに入手して解くことを勧めたい。通史の学習を終えていなくても、既習範囲の問題を解いてその難易度や傾向を知ることで、今後の学習の指針を立てることができるからである。

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