<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

こうがくいん

工学院大学

工学院大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

数学III・B

2023年度入試の問題分析

A日程2月5日の問題を分析する。数学Aから「整数の性質(剰余)」、数学IIから「式と証明(整式の除法、恒等式)」「三角関数(基本性質)」「指数・対数関数(対数関数の最小値)」「微分・積分(極小、面積)」、数学Bから「ベクトル(三角形の内心、分点、大きさ)」「数列(Σ計算)」、数学IIIから「微分・積分(定積分)」が出題された。また、S日程1月28日、A日程2月7日では、数学Iから「2次関数」、数学Aから「2次不定方程式の整数解」、数学IIから「対数方程式」数学Bから「ベクトル(内積)」「数列(漸化式)」、数学IIIから「微分・積分(導関数)」など数学I・A・II・B・IIIからまんべんなく出題された。いずれの問題も入試問題としては基本~標準レベルの問題である。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基本事項は完全にマスターして、小問集合は完答をめざそう

出題数は、大問5題で、第1問が小問集合(4問構成)で客観式、第2~5問が記述式という解答形式で、試験科目が数学IIIを含む場合は第4問を解答し、数学IIIを含まない場合は第5問を解答することになっている。また、試験時間は90分である。小問集合は基礎事項の理解度を調べることが狙いなので、大半が簡単な計算問題であるから完答することをめざしたい。しかも出題範囲は数学I・A・II・B・IIIの全範囲からである。したがって、まず、教科書で全範囲の基礎事項をしっかりマスターしたうえで、教科書の練習問題や章末問題、教科書傍用問題集などで練習し、基礎事項の理解を完全なものにしておくとよいだろう。

高校の学習の成果を見るのが目的

客観式の小問集合もそうであるが、記述式の問題も高校で学習した事柄を十分に消化し、実際の問題を解決することに役立てられるかどうかを調べることが工学院大学の入試の目的である。したがって、基礎を固めて若干の応用ができれば十分対応できるであろう。

特に微分・積分はしっかり

記述式の問題では、微分・積分(数学II・III)中心の出題となっている。また、数列、指数・対数関数もよく出題されるし、融合問題の形で出題されることもある。ただし、基本事項を理解しておけば十分対応可能なので、まず基礎を固めて、標準的な問題集で演習を行えば対策としては十分であろう。

また、記述式問題では、

①題意の把握ができているか

②表面的な知識や技術に頼らないで自分の考えで解答しているか

③自分が行った推論や計算についてわかりやすく正確に表現できているか

の3つのポイントで採点されるので、正答が得られなくてもアプローチや発想が優れていれば部分点がもらえるはずである。しかし、論述が不十分な答案は高い評価は得られない。つまり、結果的に偶然正しい答えが得られたとしても点数には結びつかないのである。日頃から答案を作成する際にこのようなことに留意してほしい。論述の仕方は一朝一夕には身につかないので、早い段階から、気をつけるようにしてほしい。身近な先生に自分が書いた答案を見せて添削をしていただくなどして、答案の不備をなくす練習をしておくことが大切だろう。答案のなかで採点者に自分の考えを的確に伝えられるようにしてほしい。

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