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入試対策情報

現代文

2023年度入試の問題分析

実践女子大学の入試はI期・II期・III期があり、ここではI期A日程を分析する。2022年度までは長らく大問4題の出題形式だったが、2023年度は評論文、小説、文章を読んで答える文学史の大問3題に変わった。問一の評論文の字数は4,900字で、問二の小説は2,900字、問三の文学史問題は1,700字の長さ。評論文の内容は経済学でしばしば論じられる「コモンズの悲劇」という考え方を再吟味して持続可能な土地利用を考えた現代的な内容で、設問は漢字、語彙(ごい)説明、空欄補充、傍線部説明、内容一致など12問。小説は現代のファンタジー小説である上橋菜穂子の『精霊の守り人』(1996年)で、空欄補充、傍線部説明、語彙(ごい)説明など10問。文学史は白樺派の文学を説明する文章で8問。2022年度から語彙(ごい)問題が増え、その傾向は2023年度も同様である。難易度は評論がやや難でほかは標準レベル。解答はすべてマークセンス方式。

2024年度入試対策・学習アドバイス

言葉の意味を理解しよう

小説では「手玉には取れぬ」「ほぞをかんだ」の意味が問われ、評論文でも「不毛な議論」「見える化」「パラダイム」などの言葉の意味理解を前提とした設問があり、基礎的な語彙(ごい)力を問う傾向が強いので、こうした点を意識した学習が必要となる。日々の学習のなかでわかっていると思っている言葉でも、あらためて自分で問い直しネット辞書でもよいのでしっかりと確認していこう。外国語と違って日本語だから何となくわかるという考えは、現代文では一番危険である。ニュースなどで頻出する現代的なタームも調べておこう。日本語語彙(ごい)の基本は漢字にあるので、ネットの漢和辞典などで漢字一字一字の意味を正確に学び、その漢字が構成する熟語や四字熟語も理解していくとよい。2022年度では「啓蒙」の「啓」の字が問われたが、「啓蒙」の意味は「蒙」=(知識がなく)暗い状態を明るい所へ「啓」=ひらいていく(理性によって明らかにしていく)という意味で、英語のenlightenmentを漢字に訳した語である。2023年度でも「啓発」の「啓」が問われた。重要な漢語の対義語(具体←→抽象、特殊←→普遍)や類義語、関連語(捨象→抽象化→一般化→普遍化)も意識して理解していくと、文章中の対比や言い換えがわかりやすくなり読解力が向上し、速読もできるようになるので、ぜひ試してほしい。

文章を図式化してみよう

長文の読解問題が出題されているので、長めの問題文が載っている共通テスト対策などの問題集を利用して、文章の流れを把握する学習をしよう。読み始める前に、まずこの文章はどんなテーマについて、どのように書かれているのかを意識する。漠然と読むと文章は読めない。テーマを把握できてきたら、それに関わるキーワード、キーセンテンスを見つけて線を引き、その箇所をノートに書き出してみる。書き出したものを、対比・言い換え・因果関係などで整理し、図式化してみよう。すぐにはできないだろうが、文章の解説がしっかり図解されている問題集を参考にして練習を重ねていくと、重要箇所だけを素早く読めるようになる。

文学史もしっかり学ぼう

大問1題が文学史にあてられ配点も高いので、文学史の学習も欠かせない。自然主義から現代に至る文学史の流れと、主要な作家、作品をノートに整理して理解していこう。

入試問い合わせ先

  • 【担当部署】
    (文・人間社会・国際学部)学生総合支援センター入学サポート部
    【電話番号】
    03-6450-6820
    【所在地】
    東京都渋谷区東1-1-49
  • 【担当部署】
    (生活科学部)学生総合支援センター入学サポート部
    【電話番号】
    042-585-8820
    【所在地】
    東京都日野市大坂上4-1-1
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