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入試対策情報

日本史(TEAPスコア利用型)

2023年度入試の問題分析

大問は1題、小問は18問で、ほぼ例年どおりである。総字数約5,000字の問題文が提示された(例年は4,000字程度だが、10,000字を超えた年度もある)。テーマは「移民や難民の発生と受け容れ」で、これまでの「ジェンダー構造の変遷」「戸籍制度の歴史とその問題点」「日本文化礼讃に対する警鐘」「近代日本における女性の歩み」「日本の歴史における〈死〉のあり方」などと同様に受験生があまり学習する機会のないテーマであるが、現代の世界が抱える問題を扱い、例年どおり、例題文の内容を理解しなければ解答できない高度で考えられた出題であった。出題形式は、論述5問(50字・100字・80字・80字・150字)をはじめ、史料も2本使用され、空欄補充・正誤問題・短文選択など多岐にわたっている。論述問題は設問数・字数ともにかなり増加し、設問文をよく読んで設問の要求を把握しなければ、上智大学の求める解答は作成できなかったと思われる良問が出題された。

2024年度入試対策・学習アドバイス

上智大学のTEAPスコア利用方式入試では頻出テーマを予想することはできない。しかし、日本および日本人が直面している問題、つまり受験生が日々考えなければならないテーマを長文の問題文を使用する形式で出題される。引用された問題文の総字数は約3,000~10,000字とばらついているが、試験時間内で読解することはかなり困難であろう。また、史料・統計表・図版・地図が使用されることもある。そして問題文や史料・統計などで提示された情報を読み取って、正解を導き出さなければならない短文選択の出題が定着している。そこで出題形式から見える合格のための学習アドバイスを示してみたい。例えば、年号問題では語呂合わせなどで記憶した年号が問われるわけではなく、問題文の内容から推定できる年号が問われる。また語句選択問題も例題文の内容をきちんと把握できないと正解にたどりつけないものが多い。ただし誤解しないでほしいが、短文・年号・語句ともに日本史の基本知識を前提としないと解答できないように工夫されている。以上の点から上智大学が求める学生像を見ることができる。基本的な知識を習得し、その知識を活用して、短時間で与えられた情報を分析できる学生を求めているのである。諸君もそれに応える学習をする必要がある。それでは、どのような学習を積めばよいのか。まず教科書を「なぜ」という視点をもって、興味を持って読んでほしい。さらに丸山真男『「文明論之概略」を読む』(岩波新書)などの評論文を読んでみるのもよいだろう。しかし、これだけでは実戦力を養成することはできないが、TEAPスコア利用方式入試に対応した問題集は存在しない。そこで共通テストの過去問などを使用して情報分析の基本的なトレーニングを行い、東京大学や慶應義塾大学などの過去問を利用して応用力を養成する。例えば、統計表を利用した論述問題ならば慶應義塾大学(経済学部)で出題されている。また提示され文章から情報を読み取り、基本知識を前提に解答をまとめる問題は、東京大学や慶應義塾大学(文学部)で出題されている。最後にTEAPスコア利用方式入試では、真剣に学習を積み、思考する日々を過ごしている受験生が合格できる問題が出題されていることを述べておきたい。

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