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入試対策情報

世界史(TEAPスコア利用型)

2023年度入試の問題分析

例年と同じく、長い文章が提示され、それに関連した問いに答える形式であった。大問が1題、設問が7問であり、問題数としては2022年度と同様の出題であった。

設問1では文章中の下線部が示す内容に関する設問が5問出題され、いずれも4択問題であった。2022年度はそのうち2問が単語選択・補充の問題であったが、2023年度はすべて正誤判定であった。難易度は2022年度と同様といえる。設問2では、制限字数200字以内の論述問題が出題され、字数は2022年度と同じであった。設問3では、制限字数300~350字の論述問題が出題され、これも2022年度(300字程度)とほぼ同じであった。指定語句は2022年度同様、前者の論述に与えられた。設問2は2022年度と同様に論述頻出テーマであったが、設問3では資料ではなく大学生の会話を読み取りつつ論述を行う問題であった点が2022年度と少し異なっていた。設問2では論述問題の対策を行っているかを試し、設問3では宗教的運動である「北の十字軍」について考察を行わせたうえで論述力を試すという、上智大学が求める人材像が浮き出る問題であった。

2024年度入試対策・学習アドバイス

記号問題:正誤問題の対策を

資料中の下線部に関する正誤判定は単なる丸暗記では対応できないため、対策として教科書を読み込んで世界史の内容を整理したうえで勉強を進めよう。演習については明治大学や関西学院大学の4択正誤が難易度・形式が近いため、それらを利用するのがよいだろう。

論述問題①:範囲傾向

2015年度に始まったTEAPスコア利用方式入試では、2017年度の「近代ロシアとアジア」を除いて近世~現代欧米史を中心に出題されている。しかし2023年度は、中世ヨーロッパ史というこれまでにない傾向で出題がされたため、以前に出題されていない範囲についても警戒しておくべきだろう。

論述問題②:資料読解

2023年度の論述問題は「北の十字軍」を主題とした設問文や資料を読み取りつつ、「正しい戦争」に関する会話文を踏まえて述べる問題であった。設問文や資料を正確に読み取り、それに答える能力は実際に論述問題に挑まないと身につかない。また、宗教やマイノリティなどのテーマを狙ってくる傾向にあるため、宗教やマイノリティの人々が各時代・地域で置かれていた状況やその意義を確認しながら勉強を進めることも対策として重要である。

論述問題③:論述の組み立て方

特に論述の構成に苦労するのは300字以上の論述問題であろう。これほどの字数になると、1題の論述問題のなかで複数の内容について問われている可能性が高い。そのためこうした長さの論述問題の答案を作成する際には、問われている内容をすべて答えているか確認しながら答案を作成する必要がある。他大学の問題で演習を行う際には、字数が近い問題を演習したい場合は京都大学の論述問題を、資料を参照しながら論述する問題を演習したい場合は字数こそ多いが東京外国語大学の論述問題を利用するとよいだろう。そして作成した答案が、設問要求に沿って書けているかどうか、史実の誤りを書いてしまっていないかなどは自分で判断することは難しいため、答案を作成したら世界史の先生に添削をしてもらうことを勧める。

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