<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

せいけい

成蹊大学

成蹊大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

政治・経済

2023年度入試の問題分析

成蹊大学では、A方式(3教科型学部個別入試)の法学部および経済学部現代経済学科で政治・経済が選択できる。いずれの学部でも試験時間は60分、出題形式はすべてマークシート方式である。小問数は法学部が50問、経済学部が42問であった(大問数は法学部が3題、経済学部が4題)。共通テストと比べるとやや分量が多い(共通テストは60分で30問)が、共通テストと違い、読み込まなければならない資料などは少ないし、選択肢も短いものが多い。さらに単純な用語選択問題も含まれているので、解答時間が足りなくなることはあまりないだろう。

出題内容としては、法学部は政治分野と経済分野がほぼ半分ずつであったが、経済学部は約9割が経済分野からの出題であった(2022年度は約3分の2が経済分野)。なお両学部とも年代または時系列を問う設問が例年複数題出題されている。全体の多くを占めているのは教科書レベルの設問であり、基礎事項について十分に理解している受験生であれば、問題なく合格点を取れるであろう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基礎事項を確実に理解しよう

やや細かい事項の出題もあるが、大半の設問は教科書レベルなので、まずは用語集や資料集なども参照しつつ教科書の内容を確実に理解しよう。またその理解を確認するためには、共通テストの過去問を徹底的に研究することも重要である。成蹊大学の入試はマークシート方式の設問だけなので、共通テスト対策がそのまま私立大学対策となる。私立大学受験生はともすると一問一答型の用語暗記に終始してしまいがちだが、一つひとつの事象の意味や背景、影響などを立体的に理解することが大切である。目安として、共通テスト本番で8割を取れる力をつけておきたい。そのためには、漫然と解いて答え合わせをするのではなく、解説を熟読しつつ、すべての選択肢のポイントを確実に理解するようめざすこと。こうした地道な作業の積み重ねにより、合格に近づくことができるだろう。

実戦力をつけるために

共通テストにも同様の傾向があるが、成蹊大学では出来事の年代や順序が問われることが多い。もちろんすべての事象の年代を暗記する必要はないが、大きな転換点となる出来事については、年代まで確実に覚えておきたい(例えば自民党の結党、キューバ危機、マルタ会談、55年体制の終焉、第一次石油危機、プラザ合意、リーマン・ショックなど)。そのうえで、一つひとつの出来事を学ぶ際に、それがなぜ起こったのか、またどういった影響をもたらしたのか、というように因果関係のなかで捉える習慣をつけておけば、順序を問う設問にはおのずと対応できるようになっていくだろう。

時事問題対策については、過剰に意識する必要はない。まずは基礎を固めることが最優先である。ただ、できれば毎日10分間は新聞に目を通す習慣をつけておきたい。その他、過去問演習も重視してもらいたい。また過去に出題されたものはもう出ないと勘違いしている受験生がいるが、重要事項は微妙に形を変えつつ繰り返し出題されるので、過去に出題された事項を確実にものにしておくことは非常に重要である。

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