<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

せいせんじょし

清泉女子大学

清泉女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

日本史

2023年度入試の問題分析

文学部の大問数は2022年度の文学部2月入試と同様5題であった。2022年度までは、マークシート式と記述式が併用されていたが、2023年度入試A日程ではマークシート式に変更された(B日程は併用を継続)。したがって、歴史用語の記述解答はなくなり、用語を選択して解答する形式に変わった。従来、数問出題されていた短文で簡潔に説明する論述問題も出題されなくなった。一方、短文の正誤判定問題は2022年度に引き続き出題された。したがって、分量・難易度ともに、全体としては、例年よりもやや易化したといえるだろう。出題の形式は、空欄補充形式の用語選択問題や歴史名辞についての選択問題、用語の組み合わせ選択問題、短文の正誤判定問題などが中心で、いずれも5択である。また、年代選択問題が出題されることもある。出題の範囲は、原始・古代から近現代まで全時代にわたっている。分野では政治・外交史や社会経済史、文化史など各分野から出題される。2023年度の大問ごとの配点は、Iは古代からの出題で20点、IIは中世からで20点、Ⅲは近世からで20点、IVは近現代史からで25点、Vは古代から中世にかけての女性に関するテーマ問題で15点であった。ちなみに2022年度のVは戦後史からの出題で15点であった。なお、基本史料を中心とする史料問題が出題されることもある。全体を通して、一部にやや細かい知識を問う問題が出題されることもあるが、各設問とも基本的・標準的事項からの出題が中心である。2022年度までは、短文説明問題の解答作成に、やや時間を要したはずであるが、2023年度は記述・論述問題が出題されなくなったので、解答の時間には、以前よりも余裕が生じたと思われる。したがって、解答時間(60分)が不足することはないだろう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

不得意な時代や分野のないように

全時代の各分野からまんべんなく出題されており、各設問とも基本的・標準的事項からの出題が中心である。したがって、教科書などを用いて、原始・古代から近現代までの全時代の各分野にわたって、不得意な時代や分野のないように基本的事項を丁寧に学習し、知識を確実に身につけておけば、高得点が期待できる。例えば、「文化史分野が苦手」など、苦手分野がはっきりしている場合には、その分野から学習していこう。そうすれば、得点の大幅なアップが期待できるだろう。また、記述形式の解答はなくなったが、歴史用語を正確に理解し記憶する際には、ぜひ、用語を記述しながら学習を進めてほしい。

近現代史の学習もおこたりなく

2023年度の文学部(A日程)入試は、各時代からバランスよく出題されていた。2022年度までは、近現代史からの出題が全体の4割(40点分)を占めることもあり、近現代史からの出題割合が比較的高かった。2024年度入試の時代バランスがどうなるかはわからないが、一般的に現役生の近現代史学習は遅れがちである。出題される事項は、教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば、正答できるものとなっているので、近現代史に関しても基本的事項を丁寧に学習しておくことが大切である。

過去問にチャレンジしてみよう

2023年度のA日程は、2022年度までのマークシート式と記述式の併用から全問マークシート式に変更された(B日程は併用を継続)。解答形式上、難易度はやや易化したが、問題の質や分量に大きな変化はないといえる。また、過去に出題されたものと類似した内容の問題が出題されることもある。出題傾向や形式・難易度を知るためにも、過去問を入手し、時間を計って解答してみることを、ぜひおすすめしたい。

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