<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

たくしょく

拓殖大学

拓殖大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

全国統一選抜試験と2月選抜A・B・C日程を分析する。現代文のみの出題で試験時間は60分。大問は3題で、まず漢字・慣用句・四字熟語・文学史などの基礎知識を問う15問、次に3,000~4,000字程の評論文の大問2題が出題される。2018年度B日程で小説(2,500字程)が3年ぶりに出たが、それ以外はオーソドックスな評論文で、時事的な社会論、芸術論、言語論、科学論などが多く、新書や選書、新聞論説などからの出題が目立つ。文章の難易度は標準レベル。設問は、空欄補充、指示語説明、傍線部の意味・理由説明、脱落文補充、現代語文法、内容一致などで、これも標準レベルだが、言葉の意味や漢字、文学史、四字熟語、慣用句の意味を問う問題(2023年度は「南船北馬」「醍醐味」、2022年度は「多岐亡羊」、2021年度は「汗牛充棟」などが出題された)も頻出するのが拓殖大学現代文の特徴である。これに加え2022年度は「アジェンダ」、2021年度は「ヘゲモニー」などカタカナ語の意味問題もあり語彙(ごい)力が重視されている。解答はすべてマークシート式。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢和辞典を利用して語彙(ごい)力をアップしよう

毎年、漢字や四字熟語の問題が15問以上あり、得点源になるので、まずはこの対策をしよう。2016年度には「匹夫といえども志は奪うべからず」という『論語』の一節の穴埋め問題も出されている。漢字の読みや意味だけを丸暗記するのではなく、漢字一字一字の意味と四字熟語や故事成語の意味とを重ねながら覚えていくような理解が必要となる。過去に出題された「旧態依然」も、四字熟語を構成する漢字一字一字の意味を考えていけば理解できる。日頃、問題集を演習したり新聞を読んだりしたときに、わからない漢字の意味を漢和辞典で調べよう(漢字の意味は国語辞典には記載されていない)。自分がその漢字の意味をわかっているかどうかのチェックは、その漢字を訓読みできるかどうかで判断できる。日本語評論文の重要語は、漢字2文字の漢語でつくられていることが多いので、漢字の意味理解力をアップさせることは、文章読解力の向上にもつながる。外来語の意味を問う設問もあり、評論文に頻出する単語の意味を広く学んでいくことも大切になる。

文章を図式化してみよう

比較的長い文章が出題されるので、センター試験の過去問などを利用して演習していこう。ただし、単に設問を解くだけでは読解力の向上にはつながらないので、文章全体の構造を理解するような学習をしていく。何について(テーマ)、どのように書かれているのか(文章内容)を意識して、テーマに関わるキーワード、キーセンテンスをノートに書き出し、それらがどのように対比され、言い換えられているかを、文章の流れに沿って図式化してみよう。こうした図をつくることで、文章全体の型が明確に意識できるようになり、その型が身につけば、読解速度もアップしていく。

現代語文法や文学史も学ぼう

現代語文法も出題されることがあるので、敬語や助動詞を中心に復習しよう。文学史は、国語便覧などを活用して作家とその作品を理解する。大江健三郎、村上春樹などの作品も問われているので注意したい。

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