<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

たかちほ

高千穂大学

高千穂大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

問題は大問3題から構成される。解答はすべてマークシート方式。解答数は合計で52。出題、解答形式は例年と変わっていない。第1問では漢字、語句の知識が問われるほか、問題文についての内容説明問題も含まれる。2019年度までと2022年度は、朝日新聞の「天声人語」から700字前後の文章が出されていたが、2023年度は科学リテラシーをめぐる約1,500字の評論が出題された。第2問は本文なしで文学史と語句の知識を問う問題。文学史は2022年度に古典から出題されたが、2023年度は幕末から昭和初期に限定された。第3問は長文読解である。2023年度の問題文は、松木武彦『人はなぜ戦うのか̶考古学からみた戦争』だった。戦争が生じたことの考古学的証拠や、戦争が生じる社会的条件などについて論じた文章である。分量は約7,800字で、2021年度(約2,700字)、2022年度(約5,300字)から大幅に長くなっている。設問は漢字、空欄補充、傍線部内容説明などで構成される。過去にはグラフ、図、写真を用いた問題が出された年度もあったが、2023年度は見られなかった。全体的な難易度はやや易であるが、第3問の問題文が年々長文化していることには注意が必要だ。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢字、語句問題への取り組み

第1問にも第3問にも漢字が出題されるので、取りこぼさないようにしたい。対策としては、大学入試向けの漢字問題集を1冊選び、何度も繰り返すのが最善である。また、同じ漢字の複数の読み方を問う問題が出題されるので、必ず用例を確認しておこう。自分の手で紙に書いて覚えた方が記憶は定着しやすい。語句に関しては、日常的にはあまり用いることのない表現についての知識が問われる。2023年度は「柳に風」「出藍の誉れ」といったことわざが出題された。過去には四字熟語の形で出た年度もある。こうした問題に対応するため、知らない言葉は必ず国語辞典で調べて語彙(ごい)力を強化するほか、現代文の用語集などを繰り返し読んで、ことわざ、慣用句などの知識を定着させよう。漢字にしても語句にしても、なるべく早いうちに準備を始め、毎日少しずつ続けるほうが効果的だ。

文学史問題の対策

文学史については、やや踏み込んだ知識が求められる。2023年度の問題では、『安愚楽鍋』『西洋道中膝栗毛』の作者である仮名垣魯文を選ぶのが難しかったかもしれない。また、過去には作家の受賞歴や伝記的事実を答える問題が出題されたこともあった。こうした問題に対応するため、国語便覧などを活用して主要な作家の作品名、経歴、文学運動に触れておくことを勧めたい。近代以降の日本文学だけでなく、日本や中国の古典文学についても知識をまとめておこう。

読解問題の対策

第3問の評論文はとにかく丁寧に解くことを心がけよう。そのためには、全体を通読して対比や因果関係を押さえ、文や段落同士の関係を理解してから設問に取り組む必要がある。また、選択肢の吟味も慎重にしなければならない。これらの作業に慣れるため、選択肢問題中心で標準的な難易度の問題集を用いて演習しよう。問題の正解、不正解よりも、まずは問題文を正確に理解することをめざしてほしい。文章全体の論旨を把握できれば、正答率もおのずと上がるはずだ。

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