<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

とうよう

東洋大学

東洋大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

日本史

2023年度入試の問題分析

2023年度の入試も、例年同様解答はすべてマークシート方式で、大問数は3題、小問数は39~46問程度であった。設問形式は空欄補充や年代整序のほか、文章正誤問題が多くの部分を占める。史料の出題は多くはないが、出題されることもある。出題分野は原始から戦後史までまんべんなく出題されている。出題される用語などのレベルは標準的なものが多いが、形式として5択の文章正誤問題や、消去法のきかないXYZの方式を用いた正誤問題が多いため、全体の難度は低くなく、日本史の実力差が点数の差に現れやすい問題といえる。また、時間のかかる正誤問題が多いなかで全体の問題数も40問をこえる場合もあり、時間の余裕を持って一つひとつの問題を吟味する時間もないことが多い。一つひとつの問題を的確に処理する能力が求められているといえよう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

教科書を中心にした学習を心がけよう

設問の一部には難度の高いものも含まれているが、必ずしもその知識が必要でなくとも、合格点に達することができる。教科書に出てくる歴史用語を中心にして基本をしっかりと理解し、時代の全体像や因果関係などを意識して学習していくとよい。用語を丸暗記して、意味がわかっていないような状態にならないようにしたい。また、史料問題では、教科書に記載されている史料を出題してくることが多いので、何度も音読するなどして、文章の一部が史料本文や選択肢の一部に使われた際には、何の史料なのかを判別できるようにしたい。

時代に偏りのない学習をしよう。

東洋大学では、他大学で必ずしも多く出題されない原始分野からの出題が見られる。入試の直前にもこの分野を忘れずに確認したい。一方で、第二次世界大戦以降の昭和史も、一定数の出題が見られる。こちらの分野も学習が後回しになりがちなので、時代に関して偏りのない学習を心がけたい。

過去問演習をしよう。

出題形式はすべてマークシート方式であるが、文章正誤、年代整序といった問題は単純な一問一答形式の記述問題よりも難度が高くなることが多い。東洋大学の正誤問題は一般的な4択問題ではなく5択の選択肢が基本で、さらにXYZ方式の文章正誤問題も多く含まれ、かなり難度は高い。まずは比較的難度の低い空所補充形式の問題でミスをしないことが重要といえる。そして正誤判定形式の問題は、過去問を中心にして対策をおこない、東洋大学の正誤問題の誤文パターンを押さえ、それを意識した学習をしていきたい。例えば設問文で要求されている時代と選択肢の示す時代がずれているといったパターンや、用語の意味をほかの用語の意味とすり替えるといったパターンが多い。学習の際には、時代の流れや用語・事象の因果関係などの正確な理解が求められているといえる。また、史料問題に関しては、いわゆる読解型の未見史料ではなく、教科書に記載されている史料を用いた頻出史料なので過去問を解いていくことで、どのような史料が問われやすいかは見えてくる。以上のような出題形式のため、はじめのうちは点数が伸びなくて不安になるかもしれないが、めげずに我慢強く問題を解き続けることで、必ず実力はついてくる。最後まで諦めずに多くの問題を解いて演習量を確保したい。

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