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現代文

2023年度入試の問題分析

一般選抜A方式を分析する。2023年度も例年どおり共通問題、選択問題で評論文の大問2題が出題された。文章の長さはどちらも2,000字で、2022年度の2,700字と2,200字とほぼ同じ。内容は、共通問題がアリストテレスのフロネーシス(実践知性)の概説で、従来の文化、社会論が多い傾向とは少し異なり、古代ギリシャ語に困惑した受験生も多かっただろうが、論理的に書かれているので文意を正確に追えば解答は得られる。選択問題の方は、近代小説における語る主体の西洋と日本との違いでこれも用語が専門的でなじみにくい。設問は、漢字・空欄補充・傍線部説明・内容一致と例年どおりだが、選択問題には文学史も出た。記述問題は、共通問題が160~200字の要約的な設問となり、選択問題の方は70字の説明問題と20字以内の抜き出しで、全体の字数は2022年度と同程度。難易度は、文章の用語がなじみにくいが、文脈を正しく追えれば答えられるので設問レベルは標準。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢字を理解し読解力をつけよう

漢字や四字熟語、慣用句が例年出題されており語彙(ごい)力が重視されている。これまでにも「凌駕」「畢竟」「知悉」「崇める」の読みや「ボンプ」(凡夫)の書き取りが出題され、2023年度も「深慮遠謀」の意味が問われた。これらは文章中の漢字の意味理解を求めている設問で、単なる漢字問題というよりは文章読解の一環として出題されている。したがって、読み方と書き方を覚えるだけではなく、漢字一字一字の意味を漢和辞典で調べ理解していこう。評論文中のキーワードは漢字二文字の漢語であることも多いので、漢字理解は読解力にもつながる。

キーワードを中心に文章を図式化してみよう

漢字など語彙(ごい)を学んだ力は評論文のキーワード理解に役立つので、常に語彙(ごい)=キーワードを意識して読解してみよう。標準的な問題集を用いて、文章のテーマを冒頭の数段落で把握し、テーマに関わるキーワード、キーセンテンスに線を引き、それをノートに書き出してみる。それぞれがどのような関係になっているかを対比・言い換え・因果の関係で図式化してみよう。このとき、キーワードの対比語、類義語を理解していると、言葉の意味と文章の流れとの関係がわかりやすくなる。2022年度出題の現代芸術論の文章も、「art」という単語がキーワードになっているが、これを単に「芸術」とだけ理解するのではなく「人の技」と捉えると「工芸」にもつながり、「artificial」がなぜ「人工的」という意味になるかも理解できる。キーワードを論理的に整理できれば、2023年度のようになじみのない用語が頻発しても必ず読解は可能であるので、焦らず冷静に対応しよう。

記述は傍線部理解と設問理解が大切

記述問題は、まずは傍線部の意味内容をよく理解して、設問が何を求めているのかを把握しよう。これがおろそかにされがちなので気をつけてほしい。そのうえで、傍線部に関わる該当箇所を探してノートに箇条書きする。重複している内容を省き整理して論理関係が明確になるよう接続語を入れて解答を書いてみる。これを数回繰り返し、自分の答えと模範解答の違いをよく吟味して、傍線部と解答がどう対応しているのか、どのような要素を入れどのように接続語でつなげているかを理解しよう。模範解答を真似ることが記述問題のコツでもある。

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