<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

かながわ

神奈川大学

神奈川大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

日本史

2023年度入試の問題分析

例年どおり、問題数は大問4題、小問数は50問であった。解答は全問マークシート方式である。マークシート方式といっても、正誤問題を中心に、配列問題、図版などを利用した問題や史料の読み取り問題など工夫が付されており、一問一答的な暗記では対応できない、理解力を試す問題が多くを占める。時代別では基本的に、大問1が古代・中世(大問によっては近世まで)、大問2が近世、大問3・4が近代(現代を含むときもある)というように、移行期も含めて幅広く出題されている。なかでも近現代史の問題が全体の半分を占めている。分野別では、政治史・外交史・社会経済史・文化史がバランスよく出題されている。難易度は、難問・奇問はほとんど見られず、教科書レベルの基本事項を中心に問う標準的な問題で、教科書や史料集から得た知識を基に十分に解答可能な問題である。言い換えるならば、努力した者が確実に高得点を取れる、努力が報われる問題で非常に好感の持てる入試問題といえる。

2024年度入試対策・学習アドバイス

正誤問題に強くなろう

正誤問題が必ず出題され、約半分を占める。正誤問題は、一問一答的な付け焼き刃ではなかなか正答できない。正確な理解が必要なのはもちろんのことだが、消去法を利用して選択肢を絞るなどの「解法」、そして「慣れ」も必要となる。過去問の研究は必須である。2021年度には共通テストが実施されたが、従来のセンター試験を含め出題形式が似ているので、両試験の過去問などを利用して練習を積んでおくことも効果的な対策となるだろう。

史料問題に慣れよう

史料問題は、教科書や史料集にも載っていない未見史料も出題されているが、教科書に載っている基本史料の出題も少なくない。普段から教科書に載っている史料はもちろんのこと、余裕があれば史料集を併用して学習を進めたい。具体的には、史料を音読する習慣を身につけること。

文化史や現代史にも十分な対策を

文化史や現代史は、対策が遅れがちな分野と時代である。文化史は時代観を意識しつつ、図版を含めて早めの対策を行うこと。また、2022年度に引き続き出題された現代史は、占領下の政策を中心に、しっかり準備しておきたい。

教科書中心に基本事項を押さえよう

近現代の問題が全体の半分を占めており、その出来が合否の重要なポイントとなるので、近現代を重視した学習を心がけなければならない。分野別では、作問者の一貫した意図が感じられ、外交史は東アジアのなかの日本という視点で日中関係史・日朝関係史が多く出題され、地域史では北海道史・琉球史が繰り返し出題されている。また、頻出の文化史は、民衆の生活や意識について考えさせる問題に重点が置かれている。こうした観点からも過去問を解くことは非常に大切である。また、教科書の記述とは一味違った斬新な切り口の問題文が取り上げられ、正誤問題の選択肢も一見戸惑いを覚えるようなものがあるが、教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば正答できるものとなっている。したがって、教科書をよく読み歴史の大きな流れを的確につかみ、曖昧な歴史用語などは用語集を併用しながら正確に理解しておくことが合格への近道となる。

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