至学館大学

至学館大学大学からのお知らせ　入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

数学I・A

2023年度入試の問題分析

出題形式は大問が4題であるが、第4問は問1から問3に分かれており、そのうち2つを選択する形式である。選択問題を含めると5題を解答することになる。

解答形式はいずれの問題も文章に合わせて解答欄に数値を埋めていく空所補充形式である。

出題分野は、第1問は2つの集合の包含関係から定数ａの値を求める問題。第2問は2次不等式の範囲から定数ａ、ｂを求める問題。第3問は正四面体の一部の体積を求める問題。第4問の問1はある整数ａで割り切れない整数の個数を求める問題。問2は三角形の辺の比から面積を求める問題、オイラーの多面体定理を用いて解く問題の小問集合形式。問3はある整数を5で割った余りを求める問題、ある整数を5進法で表す問題、1次不定方程式の自然数解の個数を求める小問集合形式であった。

したがって、出題分野は数学Iのデータの分析を除けば、ほぼすべての分野から出題されている。

問題の難易度は基本～標準レベルの出題が多いが、思考力が必要な難しい問題も出題されている。

2024年度入試対策・学習アドバイス

典型問題を解けるようにしよう

出題されている問題は基本～標準レベルのものが多いので、まずは教科書をきちんと理解し、教科書の例題や教科書傍用問題集を解いて基本事項の定着を図ろう。その後、教科書にある章末問題などを利用して、きちんと基本事項が身についているかを確認するとよいだろう。入試まで時間があるならば、受験対策の問題集で基本～標準レベルのものを1冊解くと良い。

また、至学館大学の入試問題は数学I・Ａのほぼすべての分野から出題されているため、苦手な分野があると大問1題すべて解けないことにもなってしまう。苦手な分野がある人は十分な時間をとり、きちんと対策しておく必要がある。

問題を解くときには紙やノートなどに途中経過をきちんと書くことが大切である。間違えたところが明確になり、どういう点に気をつけないといけないかがわかるようになる。

過去の入試問題を解いておこう

典型問題が解けるようになったら、至学館大学の過去の入試問題を解いてみよう。まったく同じ問題が出題されることはないが、似たような問題、分野が同じ問題は出題されている。また、過去の入試問題を解くことで、至学館大学の出題傾向や難易度、分量を知ることができるので、受験する前に必ず過去の入試問題を解いておこう。2023年度はデータの分析の出題はなかったが、今後も出題されないという保証はないので、教科書に載っている内容はきちんと理解して、問題演習をしておこう。

計算力をつけよう

数値のみを記入する解答形式であるから、考え方が正しくても計算ミスなどのケアレスミスをしてしまうと、得点につながらない。日頃からケアレスミスが多い人は、ミスなく計算ができるように練習しておこう。例えば計算を行うとき、楽に計算できないか、工夫して計算できないかを考えて計算していくと、複雑な計算をしなくてもよくなる場合がある。また、計算が複雑になる場合、すぐに諦めるのではなく、最後まで計算をやり切るようにしよう。それだけでも計算力を鍛える練習になる。ただし、正しい解答も必ず確認しておこう。