<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

すずかいりょうかがく

鈴鹿医療科学大学

鈴鹿医療科学大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

生物

2023年度入試の問題分析

全体の出題傾向

大問数は例年4題で、各5問程度の小設問数であり、2科目120分の試験時間内に十分解ける問題量である。『生物基礎』の3分野からバランスよく出題された。

リード文の空欄補充や一問一答式の出題形式で、基本的な生物用語を問う知識問題の出題がほとんどである。また、例年「…簡潔に説明せよ。」という形式で、短い論述問題が出題されており、2022年度では7問出題されたが、2023年度では3問となった。

大問ごとの出題分析

(1)細胞の構造に関する知識問題である。選択式、および一問一答式で用語を問う問題とともに、原核細胞と真核細胞の違いについて簡潔に説明させる論述問題が出題された。

(2)DNAの構造に関する知識問題である。塩基の相補性についての論述問題と計算問題が出題されたが、いずれも基本的な内容で、完答できる。

(3)血糖濃度の調節に関する知識問題である。リード文の空欄補充の形式でホルモンや内分泌腺名を記述させる問題で、自律神経や腎臓の内容も少し出題された。

(4)植生の遷移に関する知識問題で、先駆種と極相種の違いを選択肢から選ぶ問題やギャップ更新によって生物の多様性が高まる理由を述べる論述問題が出題された。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基本的な知識をしっかり

まず、『生物基礎』の全範囲をやり残しのないようにまんべんなく学習しよう。そして、鈴鹿医療科学大学の入試問題は知識問題が中心なので、教科書に記載されている基本的な内容を知識としてしっかり身につけることが重要である。これには、教科書の内容をノートにまとめていく学習法(まとめノートづくり)が最も効果的である。その際、教科書に書かれていることをノートに写すだけにならないように、教科書をしっかり読み、書かれている内容を理解することを第一に考えて学習するようにしよう(理解を伴わない単なる「用語の丸暗記」では、知識につながっていかない)。そして、一問一答式の問題集を用いて、知識の定着を図るとともに、用語などの意味を正確に理解しているかを確認するようにしよう。

「体内環境」は特にしっかりと

教科書の第1編「代謝と遺伝子」および第2編「生物の体内環境」についてはしっかりと学習しておこう。なかでも、ヒトのからだに関する分野(第2編「生物の体内環境」)の内容は医療系の大学であるので、やはりほかの分野以上に十分に学習しておきたい。特に、「免疫」については、教科書にかなり難しい内容まで記載されているので、それを正確に理解するように、しっかりと学習しておこう。そのほか、ホルモン、腎臓、肝臓、体液循環、酸素解離曲線なども、教科書傍用問題集や一問一答式の問題集を用いて十分に学習しておこう。

論述問題の練習を

論述問題が出題されているので、基本的な生物用語を30~50字の短い文章で要点を押さえて簡潔に説明できるように、文章を書く練習をしておこう。そして、教科書や問題集の章末に載っている論述問題を実際に自分で書いてみよう。論述問題はその模範解答をただ読んでいるだけでは、書けるようにならない。必ず自分の力で文章を書くようにしてほしい。また、書いた答案は必ず先生に見てもらい、添削指導をしてもらうようにしよう。

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