<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

すずかいりょうかがく

鈴鹿医療科学大学

鈴鹿医療科学大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

化学

2023年度入試の問題分析

一般選抜A日程の問題を分析すると、薬学部は化学基礎・化学が必須科目であり、保健衛生・医用工・看護学部は化学基礎が選択科目になっている。いずれの科目とも大問4題の出題で、解答形式はすべて記述式である。出題内容は保健衛生・医用工・看護学部の化学基礎は、(1)は物質の用途、価電子、分子の形、化学結合、炎色反応。(2)はイオン結晶の性質(20字2問および50字1問の論述)。(3)は酸・塩基・塩の定義。塩の分類、性質。(4)は酸化剤・還元剤。酸化還元滴定に関する問題が出題された。(2)のイオン結晶の性質に関する50字の論述問題がやや答えにくいが、それ以外は基本的な問題であった。薬学部の化学基礎・化学は(1)は水溶液の濃度。(2)は触媒、反応速度、ナトリウムの保存法(30字の論述)。(3)は錯イオン。(4)はエタノールとその関連物質を問う問題が出題された。(1)の水溶液の濃度の計算は、質量パーセント濃度・モル濃度・質量モル濃度の単位を変換する問題であり、得点に差がついたと思われる。それ以外は基本~標準的な問題であった。

2024年度入試対策・学習アドバイス

教科書の内容を正確に理解しよう

教科書の内容を完全にマスターすることが、合格するための必要条件である。まずは、教科書をよく読み、内容をしっかりと理解すること。また、論述問題もよく出題されていて合否のポイントになるので、重要な化学用語や公式・法則は、名称や数式を覚えるだけではなく、内容を説明できるようにしておこう。その後で、学校で使用している問題集などを用いて問題演習をやってみよう。わからない問題があれば、もう一度教科書に戻って不明な点を確認してみよう。完全に理解できるようになるまで、繰り返し学習することが大切である。

化学基礎の分野の対策

化学基礎の分野の知識問題は基本的な問題が多く出題される。原子の構造、周期表と元素の性質、化学結合、結晶の性質などをしっかり覚えよう。また、計算問題もよく出題されるので、物質量の考え方を理解し、水溶液の濃度、中和滴定、固体の溶解度、酸化・還元、反応式の量的関係など正確に計算できるようにしておこう。

理論は計算問題の対策を中心に

理論分野からは計算問題が多く出題される。熱化学方程式、気体の法則、希薄溶液、電池・電気分解、反応速度、化学平衡の分野などの計算問題を中心に問題演習をしておこう。また、解答形式が記述式なので、解答の単位・有効数字の答え方なども普段の学習から意識して問題演習に取り組んでおこう。

無機は理論と関連づけた対策を

無機化学の分野からは、気体の製法・性質、金属イオンの性質に関する問題がよく出題される。物質の名称や化学式、製法、性質を覚えた後、問題演習をすることで、覚えた内容が整理できているか確認しておこう。また、化学反応式を用いた計算問題も出題される。教科書に記載のある化学反応式は書けるようにしておこう。

有機は頻出問題を繰り返し解こう

有機化学の分野からは頻出問題が多く出題される。元素分析、異性体、炭化水素・アルコール・エステルの構造決定、油脂・セッケン、芳香化合物の分離など、物質の製法や性質、反応を理解した後で、問題を解いて、知識を整理しておこう。

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