<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おおさかいかやっか

大阪医科薬科大学

大阪医科薬科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

化学(薬学部)

2023年度入試の問題分析

2023年度の一般入学試験Aでの出題数は大問6題であり、2022年度と同じであった。全問記述形式の問題であり、計算問題が13問出題され、これも2022年度と同じである。また、2022年度に続き論述問題の出題がなかった(2021年度は2問あった。)出題内容は、[I]小問集合(イオン結晶とその性質、気体の実験室的製法、溶解度積、pHの計算、水溶液の調製法、イオン結晶の格子エネルギー、分子式C5H10Oで表される化合物)(計算問題6問)、[II]炭酸ナトリウムの工業的製法、[III]酢酸エチルの加水分解の反応速度(計算問題4問)、[IV]酢酸ナトリウムの加水分解と電離平衡(計算問題1問)、[V]マンガン乾電池、鉛蓄電池、燃料電池(計算問題2問)、[VI]分子式C8H10Oで表される芳香族化合物の構造決定であった。試験時間は理科1科目で75分、難易度は基本~標準である。計算問題が多く出題され、また、論述問題も出題されることがあるので、題意をしっかりと読み取ったうえで、速やかに立式し計算する力と、論証力が必要である。

2024年度入試対策・学習アドバイス

全分野、まんべんなく学習しよう

理論分野からは、化学結合、中和滴定や酸化還元滴定、電池・電気分解、気体、希薄溶液の性質、熱化学、反応速度と化学平衡、電離平衡など、あらゆる分野から出題される。よって、どの分野から出題されても対応できるようになっておく必要がある。また、無機分野からも反応式などの出題が多いので注意が必要である。有機分野からは、脂肪族、芳香族の反応だけでなく、構造決定問題も出題される。また、糖やアミノ酸、タンパク質、核酸、合成高分子化合物の分野からも出題されることもあるので、知識を整理し、正確に記憶しておくことが必要である。教科書の内容をきちんと理解しておれば、解答できる問題がほとんどである。教科書や標準問題集を中心に演習を行い、まずは基本事項の徹底理解に努めること。苦手分野を残したまま、試験に望むようなことはないようにしよう。

論述問題対策も必要である

論述問題が出題されることもある。内容は定番のものが中心だが、普段から「なぜそのようになるのか」という疑問を持って学習し、参考書などで知り得た内容を、短文形式にまとめる練習をしておくとよい。自分の言葉で文章にまとめる練習をしておかないと、試験会場で急には書けない。

無機分野をしっかり勉強しよう

無機分野からの出題も必ずある。反応式を書く問題も多く出題されるので、無機全般の知識を確実に理解しておく必要がある。無機分野は手薄になりがちだが、合格するにはきちんとした対策が必要である。

有機分野からの出題は必ずある

有機分野からの出題は必ずある。構造決定の問題では、情報を整理し論理的に考える能力が必要である。また、天然高分子や合成高分子に関する知識もきちんと整理し、記憶しておこう。

過去問を解いてみよう

標準的な演習を繰り返した後は、出題形式に慣れるためにも過去問演習は必要である。有効数字の指定は、大問の冒頭部分や、設問中に書かれているが、きちんと従って解答しなくてはならない。過去問を実際に解答してみることで、立式および計算処理の練習をしよう。問題ごとの時間配分についても対策しておく必要がある。

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