<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おおさかけいざい

大阪経済大学

大阪経済大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

一般選抜A方式は、「国語」「英語」「地歴・公民」「数学」から2科目を任意に選択し、100分で解答する形式。「国語」は現代文2題の構成。1題目、2題目ともに5,000~6,000字程度の評論文もしくは随筆文の出題。

設問総数(総マーク数)は1月25日、26日の日程は27。1月27日日程のみ26だったが、例年の総マーク数が28前後であることを考えれば、設問数に大きな変化があったわけではない。もうひとつの選択科目との兼ね合いがもちろん影響することではあるが、単純に考えても50分程度でこの「国語」を解くのだとすれば、大問1題あたり25分しかかけられないことになる。本文量も決して短くはないことを考えれば、解答時間としては厳しい部類に入る試験である。

設問自体は語句の空欄補充、語句や接続語の空欄補充、傍線部の内容や理由を説明する問題、内容合致問題、漢字の書き取り、四字熟語慣用句の知識問題など様々ではあるが、難易度自体はいずれも標準的である。ただし、本文中の連続した空欄に、適切に文(表現)を補充して並べる設問が1月25日、26日日程で出題されていた点にはとりわけ注意を払っておくべきだろう。2019~2022年度にも表現の並び替えの設問が出題されていたので、同様の出題を今後も予想しておいた方がよい。この「並び替え問題」は文脈を精緻に追い、そこで展開される論理に精緻に従えば正解は導けるものではあるが、不慣れな受験生であったなら、限られた時間のなかで正解にたどり着くことは難しい。本文の構成、論理構造に関わる出題があり得ることに留意しつつ、試験当日に慌てることのないよう、過去問を通じて十分な経験を積んでおきたい。

2024年度入試対策・学習アドバイス

より早く、精緻に「読み切る」力を

2023年度入試はおおむね例年どおりの出題であり、これは過去問の演習が十分に有効であることを意味する。練習を重ね、問題形式を充分に把握し、また、2科目の時間配分に対する戦略を自分なりに構築できた受験生であれば、極端に解答時間に苦しむこともなくなるだろう。自分の読解のスピードにどうしても不安がある受験生は、遠回りになることを厭わずに、精緻に本文にあたるための読解力の基礎、すなわち「語彙(ごい)力」と接続語や指示語などの「文法的理解」の養成からコツコツ始めてほしい。過去問や問題集などを通じて、知らない語彙(ごい)や接続語などの働きに多く出合い、その都度、辞書を引き、覚えて自分のものにしていくという基本的な学習習慣を今一度実直に行ってほしい。もちろん、大阪経済大学では漢字問題や空欄補充の出題も多いため、そうした語彙(ごい)の学習が得点に直結するということもある。

しかし、それだけではない。評論文はひとつの段落や、1文がバラバラに独立しているものではない。つまり、初見のどんな文章であっても、文と文、段落と段落には何らかの「つながり(文脈)」がある。それを「論理」と呼んでもよい。ならば、如何なる空欄・傍線部問題でも、その部分を理解するためには、当然、関連する論理(つながり)を読み取るのが道理である。「論理」的に試験時間内に本文を読み切り、設問個々を解き切る、そうした基礎からの訓練を厭わずに行っていこう。

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