<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おおさかけいざい

大阪経済大学

大阪経済大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

日本史

2023年度入試の問題分析

出題量は、各日程とも小問は50問前後、大問は2題の出題であった。出題形式は、各日程とも全問マーク方式で、大問内に特定の時期やテーマを扱ったリード文が複数提示され、空欄補充(用語4択など)や下線部設問(文章正誤4択、用語組み合わせ4択、年代整序など)などの設問が配置される。出題内容は、各日程ともに、時代では大問1が原始~近世(ただし2023年度は、原始は1月25日日程のみ出題)、大問2が近代・戦後を中心とする出題で、分野では政治・外交・社会経済・文化からまんべんなく出題されるが、日程によって時代・分野には偏りがある。正誤判定問題が多く出題され、史料・図版・地図・表・グラフなどを用いた出題もある。なお、1月25日日程では第一次石油危機の原因を問う文章4択の出題があり、新教科の歴史総合を意識した出題であると思われる。総じて難易度としては標準であるが、基本的な知識を正確に押さえていることが求められた出題といえる。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基礎を確実にして多様な出題形式に対処しよう

一般選抜A方式では、全小問の半数程度を文章正誤問題が占める。特定の歴史用語の内容を問うものや、設問のテーマとは時期が異なることを正誤判断の基準とするものなどがあり、単純な用語暗記では対処できない。日常の学習では、教科書の本文・脚注をよく読み、歴史事項の内容や時期などを押さえよう。詳細な知識が含まれる問題も一部あるが、そのような問題には、基本的な歴史事項を踏まえた消去法が有効である。加えて、史料問題や図版4択問題などにも注意が必要である。出題される史料・図版は、受験生にとって未見と思われるものも一部あるが、多くは教科書や資料集に掲載されている史料・図版であり、これらを確認していたか否かで差がつくと思われる。また、2022年度には古代の豪族と天皇の関係を記した系図を用いた出題もあった。教科書を用いた学習の際、史料・図版・地図・系図なども必ず確認し、これらの問題に対処できるようになっておこう。

近代史と戦後史に注意

例年、近代史・戦後史からの出題が全体の半分程度を占める。2023年度は、近代史については、1月25日日程と1月27日日程において、社会経済に関する表やグラフなどを用いた出題があった。表・グラフの数値と教科書的な知識を合わせて解く問題であり、このような出題形式にも注意が必要である。戦後史については、1月25日日程で1989年まで問われたのが出題年次の下限であり、また1月25日日程と1月27日日程で出題された表においては、2000年代までの数値が掲載されていた。大阪経済大学受験者は、1990年代までを視野に学習しておきたい。

過去問に取り組もう

同一テーマが繰り返し出題されており、似たような視角の問題もたびたび出題されている。例えば、幕末の政治史・外交史・社会経済史、明治時代の政治・外交・社会経済、戦後の政治・外交、高度成長期の社会情勢をテーマとする問題などである。また、文章正誤問題や表・グラフの読み取り問題などの攻略には「慣れ」が必須である。過去問研究を通して頻出テーマを把握するとともに、正誤判定問題への対策を講じ、史料・図版・表・グラフなどを用いた多様な出題にも対応できるようになっておきたい。

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