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関西医科大学

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入試対策情報

物理(医学部)

2023年度入試の問題分析

関西医科大学の物理入試問題は例年大問4題で構成されている。2023年度は、第1問は力学分野。摩擦のある台上を運動する小物体に関するよく見る問題で、速度と時間の関係を図示させる問題も出題された。第2問は電磁気分野。電気回路の問題で、スライダーを使って抵抗値を変化させる装置を用いた、コンデンサーを含む過渡現象であった。スライダーつきの抵抗のために見た目は変わった印象を受けるが、抵抗値が長さに比例することを考えれば容易に解答できる問題である。第3問は波動分野。回折格子の問題で、通常のよくある透過型のものとは異なり傾斜断面を持つ反射型の回折格子で、あまり見ない問題だが誘導に従って解答していけばよい。第4問は熱力学と力学の融合分野。ピストンにはたらく力のつり合いと気体法則を連携させて解いていく問題で、設定自体がシンプルなので、難度は高くないといえる。毎年、力学分野と電磁気分野からは必ず出題される。2023年度は少し続いた原子分野から出題はなかった。解答形式は、選択肢・空所補充・グラフ描図・途中の考え方を示す記述などの様々な形式を含んでいる。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基本事項の理解

一般的にいわれるように苦手分野をつくらないことは重要だ。力学・電磁気分野からは必ず出題されているので、まずこの2つの苦手分野は克服しておこう。問題の難度は高くないが、公式などの徹底理解は不可欠である。公式に代入して答えを出して終わりではなく、その公式の導出や別解に関する考察など、日頃から物理的な思考で問題に取り組む姿勢を養っておくことが必要だ。

粘り強く考える習慣

例年、融合問題が見られるので、初見の問題への対応力をつけておく必要がある。これは、物理の基本事項を理解していることは必須で、さらにその問題の意図する内容は自分の知るどのテーマと同じかを見抜き、その知識とすり合わせて考えていく必要がある。日頃の問題演習で、解きにくい難問や見たことがない問題にあたったとき、すぐに答えを見てしまうことはないだろうか。問題を見たときにどのように考え始めるかが重要で、さらに最後まで粘り強く考えて自分なりの答えを出すことが求められている。模範解答を確認するのは自分なりの答えにたどりついた後からにしたい。入試直前の時期には解答のスピードを上げる意識も必要だが、知識を固めるためにも1問にじっくり時間をかけて解くことも重要である。そこで会得した考え方や取り組む姿勢が難問に対応する能力向上につながっていくものである。

解答をつくる練習

問題には、「途中の考え方も記せ」と表記された記述問題がある。限られた時間内に考え方を解答用紙に残していく作業というのは時間がかかるもので、急にできるようになるものではない。日頃からノートに「解答過程を残し採点者に見せる解答をつくる」意識を持とう。また、最終的には計算力・解答スピードも必要で、一通りの物理の知識のインプットが終わったら、過去問を用いて知識のアウトプット練習をしておく必要がある。解けない問題があって模範解答を見たとしても、必ず再度、模範解答を見ないでノートに書いて自分の解答を完成させる習慣をつけること。決して解答を目で追って、わかったつもりになって終わらないようにしたい。

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