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入試対策情報

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2023年度入試の問題分析

全体的な特徴としては、①約800~1,400語の長文を題材とした読解問題、②会話文問題の出題率の高さ、③記述解答問題の出題、の3点が挙げられる。まず、長文読解は長めの本文を題材に、空所補充・下線部説明・脱文補充・語句整序など多様な設問形式が出題されている。また、内容一致問題や、文章の主題・タイトルを問う問題が出題されており、長文全体の主張を正しく読み取る必要がある。英文は主に論説文が出題されているが、理工学部では例年エッセイや小説文が出題されていることにも注目したい。次に会話文問題は、文・法・理工学部を除き、ほとんどの学部で出題されている。会話文の流れを基に、内容一致、適語・適文補充などの設問が出題されている。最後に、解答形式は主に選択式であるが、記述式の問題も多く見られ、法・政治経済・理工学部では、和訳・英訳・記述説明問題が出題されている。学部別の特徴を見ていこう。全学部統一入試は大問数が2022年度の4題から2題に減少したが、小問数は増えた。法学部は難度が上がり、語彙(ごい)のレベルも上がっている。また、記述式の設問が増加した。単独の文法問題(適語補充問題)は、国際日本・経営・商学部で出題されている。農学部では発音・アクセント問題が出題され、理工学部では英作文が出題されている。

2024年度入試対策・学習アドバイス

過去問対策をしっかり行おう

長文読解問題が出題の大半を占める一方、設問形式や時間配分は学部によって大きく異なる。志望学部の形式を知るためにも、必ず過去問を中心に据えて対策を講じたい。過去問を実際に解いてみて、①長文読解の設問形式、②会話文問題・文法問題の出題の有無、③記述解答問題の出題の有無、などをチェックし、志望学部に合わせて対策を行っていくことが必要だ。

長文読解は「段落単位の内容理解」と「語彙(ごい)学習」が鍵

内容一致問題は段落単位や本文全体に関して問うものが多い。本文自体も基本的に約800~1,000語の語数のものが出題されており、段落単位で内容把握を行っていくことが必要である。また、単語・熟語の意味を問われることが多い。難度の高いものもあるが、まず単語・熟語は基本的なレベルのものはしっかり覚え、意味がわからないものは辞書で確認していくことを心がけよう。また、長文読解ではないが、文学部では派生語も問われている。あわせてチェックしたい。

会話文問題の対策を行おう

会話文問題はほとんどの学部で出題が見られる。主に会話文の流れを押さえたうえで、適語・適文を補充したり、内容一致問題を解答したりする形式となっている。ただし、会話表現を習得できていないと読み取りにくい箇所もあるため、過去問を中心に、基本的な会話表現は覚えよう。また、現状会話文が出題されていない学部であっても、今後形式の変更もあるため、他学部の問題でチェックしておくとよい。

記述対策はしっかりと

2023年度は、法・政治経済・理工学部で和訳や英作文が出題されている。特に法学部が記述問題の比重が増えている。他学部でも、空所にあてはまる単語を正しい形に変形して補う出題がなされている。普段から記述解答を作る練習をしよう。記述答案については、信頼できる指導者に添削してもらい、書き方をマスターしよう。