私立

フェリス女学院大学

入試対策情報

英語

2023年度入試の問題分析

入試はA日程(2日間)とB日程があり、全学部・全学科共通。A日程は2日間ともほぼ同様の構成で、どちらも大問4題である。第1問が総合型の読解問題で下線部和訳、下線部説明、空欄補充、内容真偽問題などが出題されている。内容真偽問題は、選択肢が日本語である。第2問は長めの会話問題で空欄補充、内容一致問題が出題されている。第3問は短めの英文をもとにした空所補充型の文法・語法問題となっている。第4問は2つのセクションに分かれており、どちらかの問題を選択して解答する。Aは自由英作文で、Bは整序英作文となっている。Aの作文の論題は日本語で与えられており、平易なテーマである。B日程の問題は、A日程とほとんど同様の構成であるが、第1問の読解問題で下線部言い換え、下線部の内容選択問題などが追加されている。

2024年度入試対策・学習アドバイス

文法・語法問題は基礎重視

文法・語法問題で必要な知識は、基礎的なものである。学校・予備校などの授業で基本的な考え方を習得し、その後で体系的な問題集を解けるようにしよう。仕上げにランダムにセレクトされた問題演習を積んでおけば、入試対策としては万全であろう。

英文和訳対策を忘れずに

フェリス女学院大学の入試問題では、下線部和訳問題が出題されている。この問題は標準的なものであるが、文全体の構造や特徴的な文法表現を踏まえて和訳する必要がある。教科書や標準的な参考書を用いて、主語や動詞、目的語など英文の構造を正確に把握して英文を理解・和訳する基礎的な力を養い、多くの練習問題を解いておきたい。実際に問題を解いた場合には、できるだけ周りの指導者の方に添削をしてもらうことを勧める。自分では伝わると思っていても、他者の視点から見ると伝わらない内容になっていることが多い。また、説明問題も出題されているが、標準的な良問が出題されているので、前記のような訓練を積み、練習問題にあたっておくとよい。

読解問題対策は和訳対策に続けて

読解問題に対応するためには、先ほど述べた和訳対策用に行った、正確に英文を理解する練習が役に立つ。正確に英文を読み解く力を身につけ、多くの問題、特に過去問に取り組んでおくとよいだろう。フェリス女学院大学では内容真偽という、一般的な内容一致問題よりも一層正確に英文を読む力が求められている。問題を解いた際には、どこが解答の根拠であるのか、なぜ間違ったのかなどを必ず確認しよう。

自由英作文は必ず添削をしてもらう

フェリス女学院大学は自由英作文と整序英作文を選択できる形式であるが、どちらも標準的な良問であるから、自分の得意な方、もしくは試験の現場で得点できそうだと判断した方を解くといった戦術でもよいだろう。自由英作文問題の対策をする場合にはまず、教科書や参考書を用いて、短い和文英訳ができるように訓練して、正しい英文が書けるようにする。次に、自由英作文の基本的な書き方、すなわち論の進め方や段落の構成などについて勉強する。その際には、問題集などを用いてもよいし、指導者に指示を仰いでもよい。そして、基本的な書き方を習得したら、実際に問題集で英作文の練習をする。書いた作文は指導者に添削をしてもらい、加えて解答・解説にある適切な表現を覚えていくようにしておくと万全であろう。