白鷗大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語(学業特待入試)
2025年度入試の問題分析
大問6題の構成で、すべてマークシート方式。大問5と6が文章問題で、200〜300語の比較的短い英文である。文章問題は、空所補充問題・語句の下線部言い換え問題・内容真偽問題・指示語内容選択問題等で構成されている。問題の多くが文章の展開や趣旨を踏まえて解く問題なので、細部に振り回されずにしっかりと流れをつかむ読み方を心がけたい。文章問題のほかは、大問1の空所補充形式の文法・熟語問題8問、大問2の同義語選択問題8問、大問3の対話文問題7問、大問4の整序英作文問題7問となっている。大問1と2の文法・熟語・語彙問題は、文章問題と同様に基本レベルである。大問4の整序英作文は日本語訳の補助がない問題に慣れていないと最初は戸惑う可能性もあるが、文法的な裏づけを取りながら組み立てれば、語(句)は5つと少ないので訓練次第で素早く解答できるはずだ。試験時間は60分で、問題量は標準的である。時間配分は文法パート4題30分、読解パート2題30分が目安となる。
2026年度入試対策・学習アドバイス
読解対策
読解問題は比較的読みやすく、高校の教科書レベルの読解力をしっかりと身につけていれば、正確に読めるはずだ。設問は、内容真偽問題のほか、単語やイディオムの意味を問う問題が多く、直接意味を知らない場合でも文脈から推測できる。そのため読解練習では、漠然と1文ずつ読むのではなく、キーワードや表現の言い換えにチェックを入れながら読み進め、さらに各パラグラフの趣旨を短くまとめるようにするとよい。まずは細部まで文法事項の点検をしながら精読を繰り返し、徐々にスピードを上げていこう。基本レベルの300〜400語程度の文章問題が15分以内に解けるようになることが目標。
語彙力増強
多くの大問で語彙問題が中心なので、単語・熟語の習得が何よりも重要。単語に関しては一般的なレベルの単語帳と教科書の語句リストをしっかりと学習することはもちろん、多義語を中心に基本単語の正しい理解も求められている。教科書や単語帳の基本単語の意味は表面的な日本語訳だけで覚えるのではなく、用いられている文脈のなかで帯びている具体的な意味を考えよう。また、白鷗大学の問題は、単語・熟語を別の単語・熟語に置き換えることを求めるケースが非常に多いのが特徴だ。同義語や類義語に関しては普段から細かくチェックして覚えていきたい。
基本文法・語法の習得
大問1の文法・熟語問題はいずれも基本レベルなので、標準的な単元別の文法問題集と総合文法問題集を1冊ずつ丁寧に仕上げれば全問正解も狙えるはずだ。整序英作文は日本語の補助がないので、文法・語法の知識を正確に使って語の配列を決定しなければならない。そのために文法単元別に整理された基本例文は一通り習得しておいた方がよいだろう。文法・語法の観点で英文を完成させたら、意味が成立しているかの確認も忘れずに。受験勉強の仕上げには過去問も解いておきたい。年度によって大問構成や総語数に多少の違いがあるので解くペースに注意しよう。しかし、語彙問題を中心としている点に変化はないので、数年分解いて自分の語彙力が合格レベルにあるのか確認し、直前の学習計画に反映させよう。
