京都薬科大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
京都薬科大学の一般選抜前期試験では長文読解が2題、会話文1題の全体で大問3題の構成となっている。試験時間は90分。長文問題のなかに和訳問題や英作文などの記述問題も含まれる。長文読解の語数は比較的短く300~400ワード程度である。時間的には記述が多く大変ではあるものの、長文が長くないためそれほど厳しくはないだろう。長文読解の大問Ⅰでは、空所補充や和訳問題、全体の内容理解などを問う問題となっている。文章の内容をしっかりと理解しているのかどうかを問うた良問といえよう。長文読解の大問Ⅱでは、和訳問題や選択問題に加え、英作文も出題されている。しっかりと記述力を高めておくことが大切である。大問Ⅲは会話文の問題となっている。会話問題でも和訳問題が課せられていて、京都薬科大学の和訳重視の姿勢が見えてくる。また整序問題も出題されている。こちらはかなり長い問題の並べ替えが要求されており、なかなか難問である。
2026年度入試対策・学習アドバイス
和訳問題は日頃から練習を!
全体に和訳問題の割合が高く、その出来が合否の鍵となる。単語をつないで読むだけでは不十分で、英文の構造を把握し適切に訳出していく練習が不可欠だろう。できる限り早い段階で英文解釈の問題集などを終えておきたい。かなり複雑で長めの英文の和訳も求められるので、応用レベルの英文解釈のトレーニングも欠かせない。
会話表現の基礎を習得しよう
会話表現の基礎を習得することは大切である。教科書に出てくるものは繰り返し練習して自分のものにすること。会話独特の表現や応答のやり取りには十分注意を払うこと。センター試験の過去問などもよい練習になると思われる。
整序問題と英作文問題の練習をしておこう
整序問題の力というのは、基本的に英作文の力と同じである。英作文の力とは、どれだけ基本例文が頭のなかに入っているのかということである。教科書レベルの例文で十分なので、きちんと反復練習をして、文法的な理解を伴いながら、頭に入れておこう。問題のなかには、日本語をそのまま置き換えるとおかしくなるものも含まれているので、普段から、日本語・英語の発想の違いなどにも注意を払いながら、勉強することが大切である。そのうえで英作文の問題集をこなしていこう。英作文の実力は一朝一夕にはつかない。早くから訓練を積んで他の受験生に差をつけられるところとしていこう。文法や長文の勉強ばかりに時間を取られてしまい、英作文の学習がおろそかになる受験生が多いため十分注意が必要である。
単語・熟語の力をつけよう
単語・熟語の力は何といっても英語の土台となる力であり、早い時期にたくさんの単語・熟語を覚えておきたい。単語帳や熟語帳を1冊は完全に覚えるということが必要になる。繰り返し、繰り返し覚えることで、定着させていこう。
記述力を身につけよう
全体として記述の問題が多い印象である。しっかりとした記述力を求められることは明白であり、国立大学の入試と対策は大きく変わらない。いかに早くから和訳問題、英作文問題に慣れ親しむかが合否を分けるポイントとなるだろう。速読力よりまずは精読力の養成が不可欠である。


