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明治薬科大学

明治薬科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

英語

2025年度入試の問題分析

500〜600語の長文問題が2題(Ⅰ、Ⅱ)で、長文の総語数や問題構成は2024年度とほぼ同じ。長文問題のほかには約150語の文章を用いた空所補充問題(Ⅲ)があり、計3題。マークシート方式と記述式の併用型である。Ⅰ、Ⅱの長文問題の特徴は何といっても設問の多様性にある。記述式では英文和訳問題、和文英訳問題、説明問題、適語補充問題、マークシート方式では語句の空所補充問題、内容真偽選択問題、整序英作文問題、多義語の意味選択問題、発音・アクセント問題など様々な出題ポイントが余すことなく問われている。多品詞・多義語の意味選択問題は毎年複数問出題され、2023年度はasとwell、2024年度はdevelopとthat、2025年度はtakeとthatとenterで、thatは2年連続の出題となった。theyやthisなどの代名詞や指示語が指し示す内容を問う問題も例年複数問出題されているので対策が必要だ。長文のテーマは論説文中心で、医学、生物学、環境、言語、心理、コミュニケーションなど多岐にわたるため、偏りのないよう様々なテーマの長文にチャレンジしよう。最新の話題からの出題も多いので、日頃から知識を求めるアンテナを広げ、英語に限らず最新の時事問題などにも興味を持ち情報を集めることも重要だ。Ⅲの中文の空所補充問題では、動詞や名詞の語形を変えて空所にあてはめる問題。意味だけでなく、動詞なら時制と語法、名詞なら単・複数形の区別に注意しないといけない。

2026年度入試対策・学習アドバイス

英文解釈は精読を重視

一般的に難関私立大学の長文問題は語数が非常に多く、内容把握を目的とした問題が大部分を占めるため、対策は速読を意識したものばかりになりやすい。その結果、速読の訓練という名のもとに名詞、動詞の拾い読みの癖がついてしまっている受験生が多いようだ。しかし表面的な内容把握だけでは、あらゆる角度から理解度を測る明治薬科大学の長文読解問題には対応できない。thatの区別、to不定詞の用法の区別、asの品詞と意味の区別、前置詞・接続詞の役割、代名詞の指示内容の特定など、おろそかになりがちなポイントに注目し、じっくりと細部まで読み込む訓練をしてから速読の訓練に移行してもらいたい。対策として、短文主体の「精読」「熟読」をテーマにした教材を1冊しっかり仕上げること。レベルは中〜上級がおすすめ。

語彙(ごい)力強化は難単語だけでなく基本単語も忘れずに

長文問題の語彙(ごい)レベルはやや高めなので、単語帳は余すことなく1冊しっかりと仕上げてほしい。同時に、基本単語や多義語がしばしば設問の正解を導く鍵になるため、普段から長文学習では未知の単語だけでなく基本単語も辞書で丁寧に意味を確認していくことが重要だ。基本単語ほど意味と用法が多く、その分辞書を引く必要性が高いことを肝に銘じてもらいたい。

過去問研究を徹底的に

過去問を解いて難しいという印象を受ける受験生も多いだろうが、実際には高校の範囲を逸脱したような難問・奇問はない。むしろ受験生が習得すべき基本知識を問う定番の良問が多いので、数年分の過去問研究で英語力自体の向上が期待できる。過去問演習は時間配分や出題形式への慣れが最大の目的であるが、制限時間内で解く練習の後には改めて隅々まで徹底的に復習して確固たる英語力を身につけよう。

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