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2022年度入試の問題分析
2022年度の問題は大問5題から構成されており、第1問(長文読解)、第2問(4択文法問題)、第3問(同義語選択)、第4問(会話文問題)、という点は2021年度までと同様であったが、第5問は従来の整序英作文に代わって、共通テストを意識したような表を用いた読解問題が出題された。第1問の長文問題については特に難解な語句は含まれず、教科書レベルの英文を正確に読む力があれば、十分対応できるといえるだろう。空所補充問題が5問、内容一致問題が5問という形式である。空所補充の問題では、接続詞・前置詞・関係詞などの知識が問われているので、日頃から文法を意識して丁寧に構造を確認しながら英文を読む習慣をつけていこう。なお、内容一致問題も毎年5問出題されているので、入念に対策をしておきたい。第2・4問は従来のセンター試験第2問と同形式の問題なので、センター試験の過去問を演習として使って慣れておくとよい。また、第5問の表を用いた読解問題は、問いを読んで表と一致する選択肢を選ぶもので、難易度は高くないものの数字が絡むものも多いので、必要な情報を見落とすことのないように解いていくことが要求される。
2023年度入試対策・学習アドバイス
精読力を強化しよう
第1 問の長文読解問題は、語彙・構文レベルが基本的なものが多く、設問も難解なものはない。高校のリーディングの教科書などを使って、SVOCを取りながら、一文一文丁寧に訳せるかどうか確認していこう。その際、文と文をつなぐ接続語や関係詞の使われ方などに注意を払い、「なぜそのような訳になるのか」ということを確認していこう。また、語彙についても、教科書に出てくるものを完璧にすることを優先しよう。内容一致問題については、共通テスト形式の問題を演習として活用することができる。解答を選ぶ際に、必ず本文中での「解答の根拠」になると思う部分をマークし、答え合わせのときにその箇所が実際の解答根拠と一致しているかを確かめる習慣をつけていくことが肝要である。
語彙・文法の知識を充実させよう
全体を通していえるのは、長文であれ、文法問題であれ、会話文であれ、「基本的な語彙・文法知識を幅広く問うている」ということである。特に、第3問では同義語選択問題で直接語彙に関して5問出題されることもあり、こういった基本的な知識をおろそかにしていると差がついてしまう。また、熟語や慣用表現なども複数問われているので、市販の文法問題集を1冊、繰り返し解いて知識の「漏れ」がないか確認をしていこう。むやみに難しいことに取り組むのではなく、高校などの普段の学習で学んだことがきちんと身についているかどうかが重要となる。
会話文問題の対策をしておこう
第4問で5問の会話文問題が出題されている。対話文のなかの空所に入る表現を選ぶという問題で、難解な会話表現が出てくるわけではないが、一つひとつの対話が比較的長め(5~7行程度)なので、対話を読みながら、対話の状況をイメージしながら読み進める練習が重要となる。会話文問題を苦手とする受験生は多い。空所の前後の発言をよく見ながら、慎重に選択肢を選ぶ練習をしよう。従来実施されていたセンター試験の過去問などを使いながら演習をしていくとよいだろう。