明治薬科大学大学からのお知らせ 入試対策情報
化学
2026年度入試の問題分析
B前期日程は大問5題で、すべて記述式である。問題内容と難易度は、(1)黒鉛の結晶格子に関する知識および計算問題。断面図まで与えられているので、取り組みやすかったと思われる。なお昨年はダイヤモンドの結晶格子であった。(2)実験結果から反応速度定数を求める計算問題。標準的であるが、問1を解けないと以下も解けないので、差がついたと思われる。(3)鉛蓄電池と沈殿生成反応の知識および計算問題。なお2025年度は電気分解と沈殿生成反応であった。(4)酢酸緩衝液に関する計算問題。なお2025年度はリン酸緩衝液の問題であった。(5)脂肪族および芳香族化合物やサリチル酸の検出反応に関する基礎的な知識問題。2025年度に続き、明治薬科大学独特の構造決定問題は出題されなかった。全体としては標準レベルである。2025年度と同様に、理論2題、無機1題、有機1題の構成であった。2024年度にあった思考力を要する設問が2025・2026年度と出なかったことから、平均点合格点は2025年度と同等と思われる。
2027年度入試対策・学習アドバイス
理論分野への対策
B前期日程は、ほかの日程と比べると基本的な問題の割合が高いので、まずはそこで取りこぼさないことが大事である。そして、有機分野の問題がほかの日程よりも平易で、理論分野が標準的な問題なので、理論分野の学力と得点で大きく差がつく。典型的な論点はすべてマスターしておきたい。また、2025年度と類似の分野の出題が続いたので、過去問の研究が非常に有効である。なお、ほかの日程に出願しないとしても過去問に取り組んでおけば、同じ傾向で思考力を要する問題の割合が高いので、この日程の対策にもなる。
無機分野への対策
いずれの日程も、必ず1題は出題があるし、理論に融合して知識を問われることが多いので、手薄にならないように。設問内容は基本的なものだから、得意にしておけば短時間で処理できて、理論と有機をゆっくり考えられる。大問5題中2題が無機分野の年度もあるので、得意な受験生は差をつけられたと思われる。無機分野に強くなるには、教科書に出てくる化学反応式を、手を動かして覚えることである。反応式を覚えようとすると、その周辺の知識も覚えやすく想起しやすくなる。
有機分野への対策
ほかの日程は脂肪族芳香族の構造決定が出ることが多いが、B前期日程は、2年続けて出題されなかった。基本的な知識の確認をしておけば高得点を狙える。これまでは、難問ではないが、ジエステルや酸アミドを中心に、少し変わった物質で思考力を問うことが多く、明治薬科大学独特であった。日程を問わず、以前まで遡って、過去問にできるだけ多くあたって慣れておくと、有機分野を得意にできる。また、構造決定に強くなるには、異性体を書き出す練習が土台として大切である。手を動かして練習しよう。明治薬科大学で多いエステルやアミドの構造決定は、加水分解の反応式を書いて、両辺の炭素数や分子量の合計が保存されることに着目するとよい。検出反応などの知識は、問題に多くあたることで身についていく。脂肪族芳香族の化学反応式はかなり差がつくが、無機分野同様に、手を動かして覚えることが重要である。天然有機物は、C日程とB後期日程は頻出だがB前期日程は出題されない年度が多い。しかし、基本知識は押さえておこう。


