大阪歯科大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語(看護学部)
2024年度入試の問題分析
大阪歯科大学の看護学部は新たに2024年度に開設された学部であるが、大阪歯科大学の歯学部の問題形式は例年ほとんど変化がないこと、そして歯学部と看護学部の問題形式が似ていることを考えると、看護学部も2025度入試は2024年度の形式に準ずる形で出題される可能性がある。
2024年度入試の出題は大問が4題。大問1は3つのパラグラフからなる英文読解問題で、設問Aは長文のなかの単語の空所補充問題が6問、設問Bは下線部和訳として適切である日本文を6つの選択肢から選ばせる設問が1問、設問Cは英文の内容を一致するかどうかを問う二択の内容一致問題が7問の合計14問。すべて客観式問題である。英文は標準レベルで、意味や構造の取りにくい複雑な構文はないだろう。単語は12個の単語に語注がつけられているので、高度な単語力がなくても語注を頼りながら読み進めることは可能だ。単語の空所補充問題は、日頃の学習のなかで基本的なフレーズが頭のなかに入っていれば対応可能な水準である。設問Bの適切な和訳を選択肢から選ばせる問題は慣れないと手こずりそうだ。与えられた選択肢それぞれのどこが違うのかを迅速に見つけて判断する力を養っておきたい。Cの内容一致問題は対応箇所を英文のなかから見つけることができれば、解答を出すことは難しくはないと思われる。
大問2は会話の定型表現を問う問題が4問、大問3は標準レベルの英文の整序問題が5問である。
2025年度入試対策・学習アドバイス
合格のために何をやるべきかを知る
まず2024年度の入試問題を分析したうえで、大阪歯科大学看護学部に合格するためには何をやるべきか、そして何をする必要がないのかを知っておきたい。大問1の英文読解問題はすべて客観式問題であり、英文和訳や内容説明などの記述式問題への対策は不要である。出題されている英文は、文法や構文、そして単語のレベルも標準的であり、難解な英文解釈の手を出したり、分厚い単語集に取り組んだりする必要はまったくない。それよりも日頃の学習で、高校の授業レベルの英文に真面目に丁寧に取り組むことが大切だろう。空所補充の文法問題もthink of A as Bなどの定型句や、時の表現で使われる基本的な前置詞を知っておくことが求められているもので、熟語集であえて学ばなければならないようなイディオムではない。「高校での授業に真面目に取り組み、英文の音読や暗唱などを頑張る」といった当たり前の勉強を高校3年間続けてきたかどうかが問われているといってよいだろう。
特殊形式の問題への対策を立てる
大問3の語整序による英文完成問題や大問4の多義語の問題は、大阪歯科大学では歯学部でも毎年出題されている形式である。きちんと対策を立てる必要がある。文法問題は四択の文法問題集ではなく、語整序形式の問題集を1冊しっかりと仕上げておきたい。
大問4は、2024年度はひとつの単語で複数の意味を持つ多義語が問われたが、発音の似た単語、スペルの似た単語での出題も歯学部で過去に出題されている。そうした形式の出題も今後考えられるだろう。単語集で多義語、同音異義語などを集中的に学んでおきたい。