大阪歯科大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語(看護学部)
2025年度入試の問題分析
大阪歯科大学の看護学部は2024年度に開設された学部であるが、大阪歯科大学の歯学部の問題形式が例年大きな変化がないこと、そして歯学部と看護学部の問題形式が似ていることを考えると、看護学部も2026年度入試は過去2年間の形式に準ずる形で出題される可能性が高いと考えられる。
2025年度入試の出題は大問が4題。大問Ⅰは英文読解問題で、設問Aは長文のなかの単語の空所補充問題が6問、設問Bは英文の内容を一致するかどうかを問う二択の内容一致問題が7問、設問Cは下線部和訳として適切である日本文を6つの選択肢から選ばせる設問が1問の合計14問。すべて客観式問題である。英文は標準レベルで、意味や構造の取りにくい複雑な構文はないだろう。設問Aの単語の空所補充問題は、日頃の学習のなかで基本的なフレーズが頭のなかに入っていれば対応可能な水準である。設問Bの内容一致問題は英文の大意をつかみながら英文を読むことができれば、解答を出すことは難しくはないと思われる。設問Cの適切な和訳を選択肢から選ばせる問題は慣れないと手こずることになると思われる。与えられた選択肢それぞれのどこが違うのかを迅速に見つけて判断する練習をしておきたい。
大問ⅡはAとBの2人の会話を完成させる問題が2024年度より1問増えて5問。状況が把握しにくい難問も含まれている。
大問Ⅲは標準レベルの英文の整序文法問題が5問である。そして大問Ⅳは2つの文に共通して入れることのできる多義語を問う問題が6問。文脈が与えられているわけではないので、ある程度は「ひらめき」の求められる設問である。多義語についてあらかじめ集中的に学習していないと苦戦することになると思われる。
2026年度入試対策・学習アドバイス
合格のために何をやるべきかを知る
まず2025年度の入試問題を分析したうえで、大阪歯科大学看護学部に合格するためには何をやるべきか、そして何をする必要がないのかを知っておきたい。大問Ⅰの英文読解問題はすべて客観式問題であり、英文和訳や内容説明などの記述式問題への対策は不要である。出題されている英文は、文法や構文、そして単語のレベルも標準的であり、難解な英文解釈に手を出したり、分厚い単語集に取り組んだりする必要はまったくない。それよりも日頃の学習で、高校の授業レベルの英文に真面目に丁寧に取り組むことが大切だろう。空所補充の文法問題は熟語集であえて学ばなければならないようなイディオムではない。「高校での授業に真面目に取り組み、英文の音読や暗唱などを頑張る」といった当たり前の勉強を高校3年間続けてきたかどうかが問われているといってよいだろう。
特殊形式の問題への対策を立てる
大問Ⅲの語整序による英文完成問題や大問Ⅳの多義語の問題は、大阪歯科大学では歯学部でも毎年出題されている形式である。きちんと対策を立てる必要がある。文法問題は四択の文法問題集ではなく、語整序形式の問題集を1冊しっかりと仕上げておきたい。
大問Ⅳは、2024・2025年度とも、1つの単語で複数の意味を持ついわゆる多義語が問われたが、歯学部では発音の似た単語、スペルの似た単語での出題も過去に出題されている。そうした形式の出題も今後十分に考えられる。単語集で多義語、同音異義語などを集中的に学んでおきたい。


