私立

もりのみやいりょう

森ノ宮医療大学

森ノ宮医療大学大学からのお知らせ 入試対策情報

生物

2024年度入試の問題分析

大問5題から構成されており、問題数は、一般選抜前期A日程、B日程ともに36問であった。解答様式は、いずれもマークシート方式であるが、1科目あたりの試験時間は45分であるから、効率よく解く必要がある。難易度は、教科書範囲を逸脱しないものである。ただし、発展的な内容が含まれている問題もある。

出題分野は生物基礎の「生物と遺伝子」「生物の体内環境の維持」と生物の「生命現象と物質」「生殖と発生」「生物の環境応答」である。

2024年度の一般選抜前期A日程の出題は、第1問は生物の「生体現象と物質」から、炭酸同化(植物の光合成、細菌の光合成、化学合成)に関する内容、第2問は生物の「生殖と発生」から、配偶子形成時の染色体の組み合わせと遺伝(三点交雑)に関する内容、第3問は生物基礎の「生物と遺伝子」から、細胞の構造および細胞の観察に関する内容、第4問は生物基礎の「生物の体内環境の維持」から、恒常性に関する内容、第5問は生物の「生物の環境応答」から、視覚に関する内容であった。

2024年度の入試では、様々な分野からまんべんなく出題されたといえるだろう。

2025年度入試対策・学習アドバイス

教科書記載の内容を深く理解する

教科書に記載されている用語や生物名など、基本事項を問う問題が多い。したがって、まずは教科書内容をしっかりと理解することが必要である。教科書の欄外には記載があるものの本文には記載がなかったり、高校の授業で詳しく学習しなかったりする内容など、やや細かな知識問題が出題されることもある。しかし、このような細かな知識も、生命現象の全体像の理解なしには、頭に残らない。発展事項の習得にも、基本事項の整理が必要であると認識してもらいたい。

2024年度の入試では、グラフを活用した問題が出題されなかったが、2022年度は多く出題されたことには留意しておきたい。また例年、模式図を使った問題や計算問題が出題されることが多い。これらの問題について、「見たことがある」といった、内容の理解を伴わない学習では、森ノ宮医療大学の入試対策としてはやや心許ないだろう。

教科書などでは重要事項がグラフや模式図で説明されているものが多い。用語とともにグラフや模式図の内容についても正しく理解することで、知識の質を深めることが重要である。

森ノ宮医療大学では、恒常性、免疫、受容器、筋収縮や神経、中枢神経系など、ヒトの体内に関わる出題が必ず見られる。大学に入学した後も深く関わる内容であるため、受験生には、これらの分野をより多く学習してほしい。

同じ問題集を繰り返す学習を

先述のとおり、森ノ宮医療大学の問題は教科書に記載されている内容の理解を問うものが多い。したがって、教科書に準拠した問題集の活用は非常に有効である。教科書内容の理解の後に、問題集をとおしてしっかりと演習を積むことで、基本的な知識の定着を図ることが必要である。なお、生物の学習では、同じ問題集を何度も繰り返し解くことが好ましい。一度や二度問題を解いただけでは得られなかった深い理解が、三度目や四度目の演習で得られるはずである。あれこれと複数の問題集に手を出さずに、ひとつの問題集に絞る学習が、より効果的であることを知っておこう。

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