北里大学大学からのお知らせ 入試対策情報
数学II・B
2024年度入試の問題分析
健康科学部の試験問題は、3つの大問から構成されており、1つ目の大問では、それぞれ、「正の約数の個数と総和」「必要条件と十分条件」「相関係数の計算」「図形と計量」を題材とした4問の小問が出題され、残り2つの大問では、それぞれ、「2次方程式の解の配置」「袋から球を取り出す操作における確率」を題材とした問題が出題された。薬学部の試験問題は、5つの大問から構成されており、それぞれ、「1の虚数立方根ω」「箱からカードを取り出す操作における確率」「三角関数」「空間ベクトル」「微分法・積分法」を題材とした問題が出題された。獣医学部・海洋生命科学部・未来工学部の試験問題は、2つの大問から構成されており、1つ目の大問では、それぞれ、「対称式の計算」「対数関数」「図形と計量」「サイコロを投げる操作における確率」「漸化式」「3次関数の極値」を題材とした6問の小問が出題され、2つ目の大問では、「微分法・積分法」を題材とした問題が出題された。ただし、1つ目の大問の小問6問すべてに解答するのは獣医学部獣医学科と未来工学部の受験者のみで、それ以外の受験者は前半の4問のみに解答すればよい。また、2つ目の大問においては、解答の過程の記述も要求される。理学部の試験問題は、3つの大問から構成されており、最初の大問では、それぞれ、「三角関数」「桁数と最高位の数」「漸化式」「石を取り出す操作における確率」を題材とした4問の小問が出題され、残り2つの大問では、それぞれ、「不等式の表す領域・積分法」「平面ベクトル」を題材とした問題が出題された。看護学部の試験問題は、3つの大問から構成されており、最初の大問では、それぞれ、「式の値の計算」「玉を取り出す操作における確率」「分散の計算」「絶対値を含む方程式・不等式」を題材とした4問の小問が出題され、残り2つの大問では、それぞれ、「2次方程式の解の配置」「図形と計量」を題材とした問題が出題された。なお、最初の大問以外の大問においては、解答の過程の記述も要求される。医療衛生学部の試験問題は、6つの大問から構成されており、それぞれ、「高次方程式」「同じものを含む順列」「円の方程式」「三角関数」「図形と計量」「微分法・積分法」を題材とした問題が出題された。なお、試験時間は、薬学部・医学部は80分、獣医学部・海洋生命科学部・未来工学部の3学部は70分で、それ以外の学部は60分である。ただし、医療衛生学部の保健衛生学科以外の学科は、数学とほかの科目の計2科目をまとめて120分で試験を行っている。なお、医学部は試験範囲が数学III・Bまでのため分析対象外とする。
2025年度入試対策・学習アドバイス
場合の数・確率の対策をしておこう
2024年度の入試では、「場合の数・確率」の問題が多く出題された。どの問題も試行錯誤が要求される問題であった。「場合の数・確率」では、解法を身につけつつ、一つひとつの問題で行った考察を確認するという姿勢が大切なので、その意識で問題演習に努めよう。
積分法の対策をしておこう
2024年度の入試では、定積分で面積を求める問題が目立った。面積を定積分で立式するまでの過程を、日頃の学習で意識しておこう。
数列の対策をしておこう
2024年度の入試では、数列の漸化式についての問題も目立った。基本的な漸化式の解法を確認しておこう。