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※2023年11月時点での情報を掲載中

東邦大学 理学部 物理学科

好奇心と探究心がさらに物理の学びをおもしろくする

物理とは書いて字のごとく、物の理を学ぶ学問です。その範囲は宇宙から物質の最小単位である素粒子まで果てしなく、物質の性質を探求し、応用への道を切り拓く領域まで、多岐にわたるアプローチがあります。東邦大学では学生個々の興味に添えるよう、それぞれの領域の第一線で活躍する経験豊富な教員陣を揃え、最先端の研究施設を用意して待っています。ぜひ、皆さんの知的好奇心、探究心を満たす環境で、「なぜ?」「どうして?」という究極にシンプルな問いと向き合ってみませんか。

物理学を学ぶ

物理学とは、自然界の基本法則を探究する学問。原子よりもさらに微小な素粒子から宇宙までの広い範囲を対象とし、すべての理を解き明かしていきます。先人からの知のバトンを受け継ぎ、最新テクノロジーの進歩にも貢献できる魅力ある学問です。

学びの特長

高校物理から大学物理へステップアップ。
基礎を積み重ねてから本格的な研究へ。

1、2年次は広範な物理学の基本的枠組みを体系的に学び、3年次以降は専門を絞っていくための効果的なカリキュラムを編成。4年次には学生個々が興味を持つ研究室に所属し、本格的な研究へと学びを進めていきます。当学科では「良い教育は良い研究によって支えられる」という理念のもと、幅広い領域にわたる研究室を整備。全教員が精力的に研究を行っており、最先端の研究を肌で感じながら学びを深められます。学内には複合物性研究センターをはじめとする研究設備が整っており、国内外における学外研究も活発に行われています。

2コース制

1、2年次を共通基礎教育期間とし、3年次に「物理エンジニアコース」と「物理ベーシックコース」のいずれかを選択。

物理エンジニアコース

JABEE認定の技術者養成プログラムで、技術士の第一次試験が免除されます。

物理ベーシックコース

必修科目が比較的少なく、他学科開講科目も含め多様な選択科目を履修できます。

JABEE認定基準適合

1999年11月に設立された技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体。この認定プログラムの修了生は国際基準の教育を受けた技術者として認められ、技術士の第一次試験が免除されます。2023年4月現在、物理・応用物理学関連分野でJABEE認定プログラムを持つのは東邦大学を含めて4大学のみです。

研究室PICK UP

研究室PICK UP1.宇宙物理学教室 北山 哲 教授/関口 雄一郎 教授

宇宙には無数の星々が存在しており、その中には太陽のような恒星だけでなく、ブラックホールや中性子星といった極限状態にある天体もあります。そして、さらにそれらが集まって銀河や銀河団などの大規模構造を構成しています。近年、史上初の重力波の直接検出やブラックホールの撮影を成し遂げている分野ですが、宇宙物理学教室では、こうした多様な天体階層がいかに成り立ち、宇宙の進化へとつながっているかという問題について理論的に研究を行っています。

研究室PICK UP2.量子エレクトロニクス教室 金 衛国 教授/中嶋 善晶 講師

レーザー光源の開発と、レーザーを使って物質の性質を調べる研究を行っています。光ファイバー内でレーザー光を発生する「ファイバーレーザー」技術が強みです。その一例が「光コムレーザー」。通常のレーザーは、単一周波数の単色の光ですが、光コムレーザーは異なる周波数を持った多色のレーザー光を、高い周波数精度で同時に発生できるのが特徴です。この性質を利用し、非接触で瞬時にガス分子の成分を測定できる、小型なガス分析装置の実用化研究も手掛けています。

研究室PICK UP3.物性理論教室 河原林 透 教授/大江 純一郎 教授

物体の性質を、数値シミュレーションを使って追求する研究室です。主に電気伝導や磁性の流れなどを量子力学に基づき解明。例えば、磁石を使って熱エネルギーを電気に変換する仕組みのシミュレーションなどに取り組んでいます。その他にも、炭素原子がシート状に結合したグラフェンの研究や、トポロジーを使って物性を分類するようなことも行っています。また、他の実験系研究室との共同研究で、実験で起こった現象を理論的に解明したり、逆にシミュレーションで導き出した理論の検証を行っています。

先生&学生による研究紹介!

先生による研究紹介! 磁気物性学教室 赤星 大介教授

新しいデバイスの開発を目指す
固体物理学の分野で、物質の磁気的な性質に着目して研究を行っています。特に力を入れているのが、超巨大磁気抵抗を示す物質に関する研究です。磁気抵抗とは、磁場をかけると物質の電気抵抗(電気の流れ易さ)が変わる現象です。この磁気抵抗の変化が桁違いに大きい(超巨大磁気抵抗)物質として注目されているのが、ペロブスカイト型マンガン酸化物です。この物質が絶縁体状態にあるときに、磁場をかけると金属状態に変化し、それにともない電気抵抗が大きく変化します。応用への課題は、この磁気抵抗効果が低温で起こるということと、強い磁場が必要であるということです。これらの問題を解決できれば、より高感度なセンサーや新しいスイッチングデバイスへの応用が期待できます。

学生による研究紹介! 大学院 理学研究科 物理学専攻 博士2年 N.Aさん

シミュレーションで重力波の謎を解き明かす
物理の理論系に興味があり、また物理科学研究部の活動で、パソコンで物理現象をシミュレーションするおもしろさを感じたことが、現在の研究につながっています。宇宙物理学研究室では宇宙に関する理論的研究を行っています。4年次は「一般相対性理論」で重力波のシミュレーションに取り組みましたが、その過程で「一般相対性理論」の拡張を行った重力理論であるスカラーテンソル理論に出会い、今はそれを使って重力波のシミュレーションに取り組んでいます。現在、日本のKAGRAなど重力波検出器が稼働をはじめ、重力波の観測が進んでいます。近い将来、自分の研究を裏づける観測結果が出ることを期待して、現在は博士課程で研究を続けています。

学生による研究紹介! 大学院 理学研究科 物理学専攻 修士2年 H.Sさん

未知の超重元素発見につながる実験装置を製作
実験データから事象の変化を紐解くことが好きで、そのような研究ができる原子過程科学教室に入りました。研究室では、原子や分子にレーザーや電子を衝突させ、反応や変化を研究しています。私が取り組んでいるのは、ニホニウムのようにウランよりも重い超重元素の、いまだに測られていない質量を測定する、日本原子力研究開発機構(原研)との共同研究です。質量測定に際しては基準となる、既に質量が知られているイオンを同時に測定する必要があり、この基準となるイオンをレーザー光で効率よく生成する装置の開発を担当しています。共同研究をしている原研の先生の学会発表を聞き、興味深いテーマだと思いこの研究を志願しました。装置の性能向上を進め、来年には完成した装置を原研に持ち込み質量測定実験に臨みたいと考えています。

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ココも注目! 神岡宇宙素粒子研究施設

世界に誇る最先端の施設を見学!
学びを深め、視野を広げる大きなチャンスになります!

東邦大学理学部物理学科では、学生の学びの一助となり、さらなる好奇心を広げるきっかけや物理学の魅力の再発見につながるイベントとして、最先端の研究が行われている施設見学研修を実施しています。2019年度はノーベル賞受賞を支えた施設としても話題になったKamLAND、スーパーカミオカンデ、そして、稼働に向けて最終調整が行われている重力波望遠鏡KAGRAの3施設を見学しました。最先端の研究とはどのようなものかを肌で感じ取ってもらうことはもちろん、実際の学生の研究に役立つヒントを得たり、3年次までに参加すれば研究室選びに役立てられる企画でもあります。学生にとっては視野を広げる、あるいは将来につながる何かを感じ取る貴重なチャンスになっています。※2020~2022年、新型コロナウイルス感染拡大防止のため未実施。


参加者VOICE 2022年3月 理学部 物理学科卒業 Y.Sさん

著名な物理学者の足跡を目にし、身が引き締まる思いでした
ノーベル物理学賞の受賞により、ニュートリノや重力波への興味が高まっている頃で、まだ大学2年で専門知識は乏しかったのですが、ぜひ見学会に参加したいと申し込みました。この時代にスマホの電波が届かないような山奥で、とんでもないところに来てしまったというのが最初の感想でした。重力波望遠鏡KAGRAは、重力波観測の基点として期待が集まる施設です。見学した2年前はまだ稼働する直前で、坑道の中に入り3kmもある長大な腕の一部に触れることができました。スケールの大きさとここで重力波観測が始まるという事実に感動した思い出があります。一方、スーパーカミオカンデは、内部は純水で満たされていて入れませんが、装置の上部に入らせていただきました。入口に小柴昌俊先生をはじめ著名な物理学者のサインがあることに、研究の歴史や重みを感じて身が引き締まりました。卒業研究は別分野でしたが、神岡鉱山から産出するカミオカイトという鉱物を使った研究に取り組みましたので、何か運命を感じました。

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このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 東邦大学 入試広報課
Tel 047-472-0666