聖隷クリストファー大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
2024年度は大問が1題減って7題となった。2023年度で出題された正しい英文を選択する問題がなくなった。ほぼ択一式の問題であるが、2024年度から一部に記述式の問題が出題された。Vの長文読解問題は内容を尋ねる英問英答の形式の問題に変更はないが、2023年度に出題された段落の最後に英文を補充する問題がなくなった。長文の難易度は標準レベルで、ボキャブラリーや文法・語法の基本的な知識を用いて英文を読解することで十分に対応できる問題だ。Iは基本的な文法・語法や単語・熟語の意味を問う短文の空所補充問題で、標準的な難易度。IIは日本語訳がない語句整序問題で、標準的な文法や構文を用いて英文を組み立てることができる。IIIは発音問題で、標準的な単語の発音を尋ねている。IVは英文の空所に語句を補充する問題で、選択肢の数が16個から12個に減り、問題数も10問から8問に減った。文の構造と単語の意味と品詞を考慮して解答を決めることに変わりはない。VIはグラフから情報を読み取り設問に答える問題が出題された。一部が記述問題になったが、グラフから抜き出す問題で、標準レベルである。VIIは2023年度の反意語を選択する問題から類義語を選択する問題に変更となった。
2025年度入試対策・学習アドバイス
ボキャブラリー、文法・語法の基礎を安定させよう
短文・長文の空所補充問題や語句整序問題は、ボキャブラリーや文法・語法の標準的な知識だけではなく、文構造の把握や文意の理解も求められる。文法の知識を頭に入れるだけではなく、それらを使うことができるように学習を続けることが重要だ。また普段の学習で単語を覚える場合に、意味とスペルはもちろん、ほかの語句との組み合わせも意識して覚えよう。このような学習は英文を読む際の土台になり、長文読解問題を解く場合にも大いに役に立つ。英文中の空所補充問題は、過去問と他大学の似た形式の問題の演習を繰り返すことで解答を決める方法を身につけ、解くスピードを上げていこう。類義語を選択する問題は、普段のボキャブラリーの学習で十分に対応可能。反意語を選択する問題が出題される可能性もある。類義語や反意語を押さえておくと、長文読解問題において解答を決めるのにも役に立つ。
標準的な長文で精読・速読力をつけよう
長文読解問題は内容を尋ねる問題が出題され、英文のレベルや設問は標準的な難易度。設問の正解の選択肢は本文の該当部分の言い換えになっていることが多く、それぞれの段落の内容が読み取れれば解答を決められる。文章の内容を捉えながら英文を読み、解答の根拠を確実に押さえてから、解答を導いてほしい。長文読解問題は、基本的なボキャブラリー、文法・語法の知識を持っていることが前提となる。問題のバラエティが豊富なので、長文読解で解答を出すスピードがポイントになるだろう。単語・熟語集の学習に加えて、普段学習する英文に出てくる単語・熟語や文構造を確認しながら、英文の精読を継続することによって、徐々に速読ができるようになる。同じ長文を何度も音読することも効果的である。過去問や英文のレベルと設問の傾向が似ている長文問題を読み込み、演習を繰り返すことが効果的な対策となるだろう。